平成17年5月10日 |
<問い合わせ先> |
住宅局住宅生産課 |
建築指導課 |
(内線39564) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
室内空気中の化学物質濃度の現状を把握することを目的として、平成12年度より実態調査を行っていますが、今般、平成16年度の結果がまとまりましたのでお知らせします。
(1)新築住宅調査
各年度の新築1年以内の住宅を比較すると、濃度指針値を超える住宅は減少しています。
※1 平成15年7月以降の着工分は改正建築基準法が適用されているものです。
※2 アセトアルデヒドについては、最近、WHOの定めた指針が誤っていたとの情報があり、それによると0.03ppmではなく、0.17ppmであったとされています。厚生労働省が定めた指針値0.03ppmは、WHOとは別に定められたものであり、直ちに訂正が必要なものではありませんが、指針値が策定されてから一定期間経過し、この間に様々な知見が蓄積されたことを踏まえ、厚生労働省においてアセトアルデヒドの指針値の再検討に着手したところです。なお、アセトアルデヒドが0.17ppmを超えている住宅は、14年度及び15年度は0件でしたが、16年度は1件でした。
(2)平成15年7月1日以降に着工した住宅でホルムアルデヒドが指針値を超過した住宅について
平成15年7月1日以降に着工した住宅は改正建築基準法が適用され、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限や24時間換気設備の設置等が義務づけられていますが、これに該当する住宅は1,349件で、そのうち18件について、ホルムアルデヒドの濃度が厚生労働省の定める指針値を超過していました。これらの住宅は、24時間換気設備を作動させずに測定したものや気温の高い日に測定したものが多く見られました。
(3)住宅の追跡調査
平成12年度の時点の新築1年以内の住宅で、厚生労働省が定めた室内濃度指針値を超えていたものについて、その後、8回の追跡調査(13年度夏・冬、14年度夏・冬、15年度夏・冬、16年度夏・冬)を行いました。その結果は、以下のとおりです。
※106件(ホルムアルデヒド)及び20件(トルエン)は、9回の調査(12年冬期〜16年冬期)全てにご協力をいただいた住宅の件数
(4)平成17年度の実態調査のモニター募集について(本調査の最終年度となります)
(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターにおいて、モニターとして、平成16年度の実態調査にご協力いただける住宅・建築物を募集しています。(費用のご負担はありません)
調査方法は、測定機器を測定室に24時間設置した後に、調査票(測定した住宅・建築物の概要、室温などを記入していただきます)とともにご返送いただくだけの簡単なものです。ご協力いただいた住宅・建築物の測定結果は、追って個別にお知らせいたします。
(参考情報)
※ 本調査に関する詳しい報告については、追って財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターのホームページで公開する予定です。
※ 住まいに関する中立的で信頼性のある情報を提供するポータルサイト「住まいの情報発信局」において、シックハウス対策に関する特集コーナーが開設されています。
http://www.sumai-info.jp/sick/
<実態調査に関する問い合わせ先>
国土交通省住宅局住宅生産課・建築指導課 石坂 tel:03-5253-8111(内線39564)
03-5253-8513(夜間直通)
<平成17年度の実態調査のモニター募集に関する問い合わせ先>
(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター 小椋(おぐら)
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6番26−3 上智紀尾井坂ビル5階
tel:03(3556)5559 fax:03(3556)5109 e-mail:shienc@chord.or.jp
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