構造計算書偽造問題対策連絡協議会（第三回）議事概要

平成１７年１１月２５日

＜問い合わせ先＞

住宅局建築指導課

（内線39515、39519）

TEL：03-5253-8111（代表)

○　日時：　平成１７年１１月２５日（金）１０時　～
○　場所：　国土交通省１階共用会議室
○　議事概要：

国土交通省からの状況報告
２４日に行われた姉歯秀次一級建築士に対する聴聞、イーホームズ(株)に対する立入調査に関する報告があった。

関係特定行政庁等からの状況報告

（１）所有者等への告知状況について（各特定行政庁）

　所有者等に対する対応に関して、第二回以降の状況について報告があった。（別紙１）

（２）建築基準法第１２条５項に基づく報告聴取状況について（各特定行政庁）

　設計者・施工者に対する、第二回以降の報告徴収の進展状況について報告があった。（別紙２）

（３）売り主(建築主)から所有者(居住者)への対応について（各特定行政庁）

　マンション物件における所有者（居住者）への売り主（建築主）の対応に関して、第二回以降の状況について報告があった。（各特定行政庁）（別紙３）

（４）建築士事務所に対する立入検査について（東京都）

　東京都が11月22、24日に行った、建築士事務所(６事務所)に対する立入検査について、概略の報告があった。

（５）姉歯建築設計事務所が構造計算を行ったホテルの件数について（千葉県）

　千葉県が姉歯建築設計事務所に立入調査を行った結果判明した、平成８年以降姉歯建築設計事務所が構造計算を行った194件のうち、ホテルは46件であったことを、千葉県から公表したとの報告があった。
なお、報道によると、11月24日までに営業停止等の措置を講じているホテルは以下のとおり。

京王プレッソイン茅場町(東京都中央区)、京王プレッソイン五反田(東京都品川区)、名鉄イン刈谷(愛知県刈谷市)、アズイン大府(愛知県大府市)、三交イン桑名駅前(三重県桑名市)、三交イン静岡(静岡市)、エースイン松本(長野県松本市)、パークイン平塚(神奈川県平塚市)　　＜順不同＞

今後の取組について

（１）特定行政庁による命令手順と危険度の線引きについて
　使用制限、除却等の命令を行う際の手順とそのトリガーとなる危険度(保有水平耐力と必要保有水平耐力の比(Qu/Qun))について、平成16年の建築基準法改正で定められた「既存不適格建築物に係る勧告･是正命令制度のガイドライン」において建築基準法第10条の勧告の基準とされているとともに耐震改修促進法における基本方針(告示)に盛り込むことを予定している構造耐力指標(Is)０.３に相当するものとして、Qu/Qun０.５を目安とすることが確認された。
　また、違反内容の把握に向けて、各特定行政庁において再計算の結果及び施工状況の把握を行い、次回の連絡協議会までに違反内容の確定作業を終了させることを申し合わせた。
　さらに、予告通知、本命令に至る手続き及び所要日数についても議論され、各特定行政庁において建築基準法に基づく使用制限等の命令に移行することを前提として、12月中旬を目途に転居を促す自主勧告を行うことを申し合わせた。

（２）売り主等による住民対応の推進
　引き続き、売り主等による住民等への説明、周辺住民への説明等、当面の仮住居の確保等を円滑に進めるよう各特定行政庁及び都県で売り主に対する指導を行うことを確認した。
　また、国土交通省においても、売主から対応策について聴取することを報告した。

（３）関係住民等に対する相談体制の継続
　関係住民に対する相談窓口の設置と、相談体制の継続を確認した。

（４）関係居住者に対する受け入れ住宅の確保
　関係居住者の転出希望に応じるため、受け入れ住宅窓口の関係都県において引き続き国土交通省と連携して住宅の確保等の調整を行うことを確認した。
　このため、国土交通省において各物件ごとの状況を網羅的に把握するための情報提供を各特定行政庁に依頼した。

（５）関係者の処分等
　引き続き、それぞれの指導監督権限を有する機関において、連携を図りつつ、関係者の告発･処分等の手続きを進めることを確認した。
次回の開催
　次回開催は１２月１日（木）とすることを決定した。

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