平成17年8月26日 |
<問い合わせ先> |
鉄道局技術企画課 |
安全対策室
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(内線40781、40782、40783)
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TEL:03-5253-8111(代表)
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国土交通省鉄道局では、今回の福知山線の事故を契機に、運転士に起因する事故の防止を図るため、運転士の資質の維持向上策について検討を進めてきました。
その結果、法令改正により、鉄道事業者に対し運転士の資質の維持管理などを義務付けるほか、より一層の運転士の資質向上策を検討するための有識者による検討の場を設けることといたしました。
具体的には、以下のような対応をとることとし、結論が得られたものから速やかに実施していくこととします。
具体的な対策
- 運転士の資質の維持管理
法令改正により、鉄道事業者に対し新たな義務付けを行うことを検討。
運転士の身体・適性・知識・技能にわたる必要な資質を常に維持しなければならないことを明文化。
運転士に必要な資質の充足状況を定期的に確認し、その結果を国へ報告。
運転士の資質の充足状況を管理し必要な訓練や教育を実施する責任者として、「乗務員指導管理者(仮称)」を選任。
運転士の教育の実施方法、実施体制などを定めた「運転管理規程(仮称)」を作成し、国へ届出。
- 運転免許制度等の見直し
運転士としての適性を効果的に判定するための新たな適性検査の必要性、有効性を検討。
- ※「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」において検討
指定養成所における学科講習に、安全確保に関する科目を設定。
指定養成所への立入検査を強化し、改善命令を明文化。
運転士の養成や教育に係る支援
- 「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」の設置
「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」を設置し、以下の検討を行う。
運転士に対する、より効果的な教育システムのあり方
運転士としての適性を効果的に判断するための総合的な方策
風通しのよい職場、運転取扱い誤りやストレスを引き起こしにくい職場など、職場環境の改善方策等
- ※「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」
- 井上枝一郎氏(関東学院大学教授)を座長とし、7〜8名の委員で構成予定。
実施スケジュール
9月中に着手するもの
- 「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」の立ち上げ(※)
- 指定養成所の監査について、各地方運輸局へ指導の徹底
年度内に対応するもの
- 指定養成所における学科講習に、安全確保に関する科目を設定
- 養成方法や教育体制等に係る要望の把握
- 運転士の健康状態などを効果的に確認する手法の展開
法制化するもの
(※)「運転士の資質維持向上検討委員会(仮称)」で、結論の得られたものから速やかに実施に移します。

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