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 Xロッドの不具合等に関する事実関係の調査結果について
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平成17年6月14日
<問い合わせ先>
自動車交通局技術安全部
審査課リコール対策室

(内線42352)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 

  1. 今回の問題の経緯等

     4月15日に三菱ふそうから届出られた大型トラックのXロッド(エアサスペンションに係る装置)の再リコール(届出番号:1415)届出に関し、事案の公表・報告の遅れや対策の開始までに時間が掛かりすぎるなどの不適切な対応があったことから、これらの事実関係の調査と同様な案件の有無について調査を指示していたところ、本日、その報告があった。

  2. Xロッド不具合発生に対する問題点等

    (1)問題点の概要

    1リコール不具合の再発等重大案件の公表・報告が遅れたこと。
    2重要不具合に関するまとまった情報が経営幹部に適宜・適切に伝わっていなかったこと。
    3プロセスが暫定であったため、一部案件について市場措置が遅れたこと。
    4業務の能力がオーバーしたため、一部案件について市場措置が遅れたこと。

    (2)原因

      安全を最優先に考えるという意識の徹底が不十分、商連書システムのデータベース化等実行に向けた準備段階の作業があり目配りが不十分、リコール業務を限られたリソース及び時間で対応せざるを得なかった、ため、問題が発生した。今振り返って考えると、トップのコミットメントが必ずしも充分ではなかったものと反省しているとのこと。

    (3)国土交通省への報告遅れの原因

      品質・技術本部長が、不具合原因の調査等を進めていたため、その結果が明確になり次第、公表及び国土交通省への報告を行った方が市場の混乱を招かないと考えたため。

    (4)経営幹部への報告遅れの原因

    1 リコール作業済み車両初の不具合(2004年12月14日)
      不具合原因の調査中であったこと、ステアリング・コミッティでの資料(配布せず)に当該事案が記載されていたことから、品質・技術本部長の判断により、社長への個別報告は行わなかった。

    2 国土交通省から早急に公表するよう指示した案件(2005年3月22日)
      コーディネーション室長の報告が、技術面についてのみ行われたため、経営幹部に事の重大性、緊急性が正しく伝わらなかったため。

  3. 継続検討中の案件(オンゴーイング案件)

      Xロッドの不具合と類似事案について調査を行った結果、既に公表済みの案件の他に、継続検討中の案件(オンゴーイング案件)として、以下の案件があることが判明した。
      オンゴーイング案件は、昨年6月に発表された159案件及び本年2月に発表された拡大調査案件以外の案件として検討されていた案件であり、昨年8月にステアリング・コミッティにリストが提出されている。既に、オンゴーイング案件から、14件のリコール届出が行われている。
      オンゴーイング案件として検討中の案件の中には、再リコールが必要な案件2件、明らかにリコール届出が遅れている案件(遅れ案件)が15件含まれている。

    (1)既に届出済みの案件
    区分 1案件 2案件 3案件 合計
    遅れ案件 通常案件
    リコール案件 (1) 11 14(1)

    (2)今後届出が必要な事項
    区分 1案件 2案件 3案件 合計
    遅れ案件 通常案件
    リコール案件 15 16 33
    改善対策案件 0 
    合計 15 19 36

    1案件:再リコールが必要な事案
    2案件:リコール作業ミスが発生し、対策が必要と判断している事案
    3案件:リコール届出が必要と判断している事案

    (参考:「遅れ案件」について)
      「遅れ案件」とは、商連書の初報が2004年3月以前で2004年8月以前に生産車対策が行われているもの及び商連書の最終報告日が2004年8月以前のものをいう。

     

  4. 再発防止対策等

      2005年1月24日に報告した再発防止対策にそってさらに補強するための施策を実施。
      なお、ふそう倫理委員会に対して報告説明が行われ、同委員会から、2005年1月24日報告の再発防止対策の実行に向けて、社外の厳しい視点で、監視を強化していくというコメントが出されている。

  5. 国土交通省の対応

     Xロッドの不具合再発に対し、社会に対する公表と国土交通省に対する報告が遅れたこと、また、継続検討中の案件のうち「遅れ案件」15件については、少なくとも本年2月2日に報告された拡大調査案件を公表した際に含まれるべきものと認識しており、これら三菱ふそうの対応は不適切。このため、国土交通省としても、以下の対応を行うこととしている。

    (1)今後、届出が遅れている案件について、早急に届出及び公表が行われるよう指導していく。
    (2)再発防止対策については、そ速やかな実施を指導するとともに、監査の機会等に実施状況を厳しく監視する。
    (3)なお、本日、自動車交通局長がポート社長を呼んで再発防止対策の確実な実施について、厳しく指導することとしている。

 

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