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 (株)パブコによる新規検査の不正受検について
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平成17年12月20日
<問い合わせ先>
自動車交通局
技術安全部技術企画課

(内線42202)

技術安全部審査課

(内線42302)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  1. 事案の概要
     荷台架装メーカーである(株)パブコ(本社 神奈川県海老名市)が、昭和40年代から平成16年5月までの間、貨物自動車の新規検査等の受検の際に、燃料タンクの数を実際に使用することとしている数よりも少なくする等し、車両重量を実際の状態より軽くして自動車検査証を取得していたことが判明しました。
     (株)パブコは、新規検査受検後に、自ら又は販売店等に部品を供給して燃料タンクの増設等の不正な二次架装を行っており、この結果、不正を行った貨物自動車の自動車検査証に記載されている最大積載量は、実際の車両重量を元に算定される最大積載量よりも、車両重量を軽くして受検した分だけ大きいものとなっています。

  2. 判明している事実関係
    (1)不正受検台数
     不正に自動車検査証の交付を受けた自動車は、(株)パブコからの報告によれば平成14年度から16年度までの3年間で全国で2,353台※(3年間でパブコが架装した総台数は28,852台)あります。
     ※ 車両重量が100kg以上異なっているものを集計した。うち、528台については(株)パブコ自らが二次架装を行っている。

    (2)現車確認
     (株)パブコの報告等から抽出した2台の貨物自動車について、それぞれ11月28日及び12月12日に関東運輸局が現車確認を行ったところ、測定した車両重量を元に算定した最大積載量よりもそれぞれ400kg及び600kg過大な最大積載量が自動車検査証に記載されていることが確認されました(次表参照)。

    【11月28日確認車両】

      車両重量 乗車定員 最大積載量 車両総重量
    自動車検査証記載 11,360kg 2名(110kg) 13,500kg※ 24,970kg
    本来あるべき記載 11,760kg 同上 13,100kg 24,970kg
    ※ 本来あるべき数値よりも400kg大きく記載されている

    【12月12日確認車両】

      車両重量 乗車定員 最大積載量 車両総重量
    自動車検査証記載 11,340kg 2名(110kg) 13,500kg※ 24,950kg
    本来あるべき記載 11,970kg 同上 12,900kg 24,980kg
    ※ 本来あるべき数値よりも600kg大きく記載されている

    <参考>
     車両総重量 = 車両重量 + 乗車定員×55kg + 最大積載量 ≦ 25t(道路運送車両の保安基準)

  3. 国土交通省の対応
     本件は、会社ぐるみで、長年にわたり、道路運送車両法違反を行っていたという極めて悪質な案件であり、誠に遺憾です。このため、国土交通省においては、この件に関し以下のとおりの対応を取ることとしております。

    (1)不正受検車両に対する改善措置の実施
     不正受検車両については、自動車検査証の最大積載量の記載を適切なものに変更する等の改善措置が必要となります。このため、今後、その改善措置が着実に実施されるよう、(株)パブコを指導することとしています。

    (2)(株)パブコに対する警告書の交付
     本日、(株)パブコに対し警告書を交付し、再発防止策及び上記改善措置の具体的内容及び計画について報告を求めることとしております。

    (3)その他
     関係当局と調整の上、近日中に道路運送車両法違反で告発することを考えております。

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