国土交通省
 マラッカ海峡における日本籍船への襲撃事件に関連した
 警戒強化及び船位通報の奨励について

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平成17年3月15日
<問い合わせ先>
海事局外航課

(内線43365、43366)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  1.  昨日、マラッカ海峡において、日本の船会社が実質・運航する船舶(日本籍船)が小船による銃撃を受け、乗船されたうえ、日本人2名(船長・機関長)及びフィリピン人1名が(三等機関士)が連れ去られるという事件が発生しました。

  2.  この事件を受け、国土交通省及び海上保安庁は、日本船主協会会長、日本外航客船協会会長及び前記協会に所属しない外航海運船社に対し、別添のとおり警備強化及び船位通報の奨励等の通達を発出しました。


国海総第  413号
国海外第  377号
保警国第   96号
保警警第  173号
保警救第  166号
平成17年3月15日

 

社団法人 日本船主協会会長
社団法人 日本外航客船協会会長 あて
外航海運船社各位

 

国土交通省海事局長       
 
海上保安庁次長

 

 

 

マラッカ海峡における日本籍船への襲撃事件に関連した警戒の強化及び船位通報の奨励について

 標記について、日本時間3月14日午後7時30分頃、マレーシア領海内(マラッカ海峡)において、日本の船会社が実質所有・運航する船舶(日本籍船)が小船による銃撃を受け、乗船されたうえ、日本人2名(船長・機関長)及びフィリピン人1名(三等機関士)が連れ去られるという事件が発生した。
 ついては、平成13年9月の米国同時多発テロ事件以降、平成14年のイエメン沖仏籍タンカー爆発炎上事件、平成15年の米国等によるイラクに対する軍事行動開始、平成16年のイラク・バスラ石油ターミナル付近における小型ボートの爆発等、機会ある度に日本関係船舶の安全確保のため、注意喚起を実施してきたところであるが、今般の事案を踏まえ、より一層の警戒強化のため下記事項の徹底を図られたい。
 また、海上保安庁においても日本関係船舶の安全確保の一環として、我が国の船位通報制度(JASREP)の対象区域に加え、同対象区域外を航行する船舶についても、引き続き船位の通報を奨励しているので、各団体においては、改めて船位通報の実施を周知・徹底されたい。

  1.  マラッカ・シンガポール海峡を航行する際は、航行警報のほか、海賊に関する報道等の情報に十分注意すること。

  2.  沿岸海上警備当局等が実施する海上警備へ協力すること。

  3.  航行中、停泊中を問わず、周囲の警戒には十分注意すること。

  4.  日本関係船舶が事件・事故等に遭遇した場合は、第一報を迅速に沿岸海上警備当局に通報するとともに、当該事件・事故等の発生海域を航行する他の日本関係船舶の安全確保の観点から国土交通省海事局及び海上保安庁に連絡すること。

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