国土交通省
 羽田空港新滑走路建設工事に係る「技術検討委員会」(第3回)
 議事概要について

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平成17年3月29日
<問い合わせ先>
航空局飛行場部建設課

(内線49551、49502)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 下記の通り、標記委員会が開催されましたので、議事概要、委員会資料を公表します。
 なお、議事概要、委員会資料は、本日より国土交通省航空局HPにて掲載予定です。

  1. 日時
     平成17年3月11日(金) 13:30〜16:00

  2. 場所
     平河町マツヤサロン グレースルーム

  3. 出席者
     <委員> 石原研而座長、井合進委員、今井五郎委員、福手勤委員、松島巖委員
     <事務局> 鈴木航空局次長、小澤航空局審議官、山田関東地方整備局副局長ほか
     <関係者> 広瀬国土技術政策総合研究所副所長(代理:大根田空港研究部長)、小和田(独)港湾空港技術研究所理事長

  4. 議事概要
    • 事務局より、資料1、2について説明
    • 事務局より、入札前VEの審査結果について説明し、以下質疑応答

    • 質疑応答
      (カバープレート材質の最適化について)
      • カバープレートの耐久性については試験で確認することができないので、比較的似た塗装系で、似た腐食環境におけるデータを用いて確認することが重要である。また、補修が必要となった場合に、どのようにアプローチし、どのように補修するのかという補修の基本方針を確認することが必要。

      (ジャケットレグ干満飛沫帯の防食仕様の最適化について)

      • 浮遊物の衝突とともに、点検に際し付着物を取り除く時にも損傷を与える可能性があるので、それらに応じた対応策、補修方法等について試験等で確認した方が良い。

      (傾斜堤護岸の最適化について)

      • VE提案とは直接関係しないが、床堀置換をせずに地盤改良(サンドコンパクション)の幅をもう少し拡げ、護岸本体の傾斜をもう少し緩くしても護岸断面は成立すると思うがどうか。
        → 床堀置換方式を採用したのは、護岸背後の管中混合固化処理土の母材を得るという目的と、岩ズリへの置き換えによる常時の滑りに対するカウンターウェイトの効果を狙ったものと聞いている。

      • 地震時に液状化は起こらないと思われるが、岩ズリの性質については確認した方がよいと思う。
        → 岩ズリの性状は産地によって異なるため、実施設計の段階で確認する。

      (応答塑性率の照査における弾性限度の設定方法の最適化について)

      • VE提案に係る耐震照査については、プッシュオーバー解析(静的解析)のみではなく、動的解析も実施して耐震照査を行っているか確認する必要がある。
        → VE提案では、動的解析も実施しており、両者の耐震解析により照査していることを確認している。

      (プレキャスト床版の最適化について)

      • VE提案のコンクリート床版(超高強度繊維補強コンクリートプレキャスト床版)は新しい材料であり実績が少ないので、十分に性能確認を行う必要がある。
        → 実物大の床版を用いた載荷試験等による性能確認をVE提案の採用にあたっての条件として付すことを考えている。

      • 超高強度繊維補強コンクリートは高価な材料であるので、コスト縮減に沿ったVE提案となっているのか。
        → 材料自体は高価であるが、上載荷重の低減により桟橋全体をスリム化することが可能であり、トータルとしてはコスト縮減になっている。

    • 今後の予定
       本日頂いたご意見、ご指摘等を踏まえて、最終的に発注者で審査を行い3月18日までに審査結果を通知する。

    • 石原座長から、本日欠席の委員からのコメントを得ておくよう事務局に指示があった。

    • 欠席の委員からのコメントについて

      (維持管理業務方式について)

      • モニタリングによって補修時期等の判断を行うことは合理的であるが、それぞれの劣化要因毎に理論的な検証等を行いつつ、合理的に点検箇所やモニタリング箇所の選定を行うことが重要である。

      • 鋼部材の疲労部分の点検については、溶接仕上げ等の詳細部分の設計上の工夫で、疲労上の問題を避けることができる可能性がある。

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