平成17年7月27日 |
<問い合わせ先> |
航空局管制保安部 |
保安企画課 |
(内線51132)
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管制課 |
(内線51216)
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TEL:03-5253-8111(代表)
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標記について、下記のとおり開催いたしましたのでお知らせします。
記
- 1.日時 平成17年7月26日(火)午後3:30 〜 5:30
- 2.場所 東京航空局東京空港事務所
- 3.内容 航空機操縦士、航空管制官からのヒアリング
- (参加者は別紙1のとおり)
- 4.パイロット及び管制官から出された意見の概要(別紙2参照)
- パイロットからは、medium機(中型機)が多く、速度調整を頻繁に指示している欧米の空港と違いがあるものの、羽田は余裕があるように感じ、今般の見直しを実施しても問題はないという意見が多くを占め、総じて安全を心配する声、増便への大きな不安は聞かれなかった。一方で、管制官からは、見直しは技術的には可能であるが、それにあたって、ダイヤの平準化、航空交通管理の高度化を求める意見があった。
- 5.今後の予定
-
第4回 これまでのとりまとめ
8月11日(木)午後2時より
中央合同庁舎3号館11階 特別会議室
(別紙1)
第3回研究会参加者 (順不同、敬称略)
- ◎研究会メンバー
-
山本雄二郎 |
高千穂大学客員教授 |
屋井 鉄雄 |
東京工業大学大学院教授 |
鈴木 真二(欠席) |
東京大学大学院教授 |
松田 英三 |
読売新聞論説委員 |
池羽 啓次 |
(社)日本航空機操縦士協会 専務理事 |
中野 秀夫 |
(財)航空交通管制協会 専務理事 |
- ◎日本航空機操縦士協会
-
B747−400機長 |
2名 |
B777機長 |
2名 |
B767機長 |
1名 |
A300−600 機長 |
1名 |
B747機長 |
1名 |
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計7名 |
- ◎東京空港事務所管制部
-
- ◎航空局内参加者
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・ |
北村 隆志 |
管制保安部長 |
・ |
鈴木 昭久 |
保安企画課長 |
・ |
古川 義則 |
管制課長 |
・ |
後藤 容順 |
空域調整整備室長 |
・ |
台木 一成 |
東京航空局保安部長 |
・ |
有馬 孝 |
東京航空局保安部管制課長 |
・ |
蒲生 猛 |
東京航空局東京空港事務所長 |
・ |
吉田由紀雄 |
東京航空局東京空港事務所管制保安部長 |
・ |
内藤 正明 |
東京航空局東京空港事務所先任航空管制官 |
(別紙2)
パイロットならびに管制官から出された主な意見の要旨
- (パイロット)
-
- 欧米の空港と比較して羽田は到着機同士の間隔にはまだ余裕があるように感じる。
- 羽田はHeavy機が多く、欧州ではMedium機が多いという空港の特性の違いがある。
- 現在の羽田でもHeavy機の後方でMedium機で飛行していて後方乱気流の危険を感じることはない。
- 欧米では、先行機との間隔が開いている場合には、増速を積極的に指示する等速度調整を日本に比べ頻繁に指示しているように思う。
- 仮に先行機との間隔が詰まった場合には着陸復行すれば問題ないと考えているが、そもそも現在の羽田で1時間あたり1便増加させることによって着陸復行が増えることになるとは思わない。
- あらかじめ離脱誘導路を想定し、ほぼ想定通りの誘導路から離脱することを心がけており、滑走路占有時間短縮に努めている。
- 滑走路離脱時の動きは航空機によって様々であるが、着陸の間隔については十分な間隔があると思う。
- (管制官)
-
- 技術的には増枠は可能。
- 確保すべき管制間隔が変わるものではなく、技術的に求められるものは変わらない。
- 一方で、以下の点については十分な配慮が必要である。
- ダイヤの濃淡が管制業務の困難性を高めており、増枠にあたってはその改善に努める必要があること。
- 航空交通流制御等航空交通の管理をより一層高度化させる必要があること。
- 鳥群の衝突や部品の落下等突発的事態への対応をほぼ恒常的に求められていることを十分踏まえること。
- 滑走路の有効活用のためには、誘導路の形状の改善等についても配慮が必要。

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