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平成17年9月30日 |
<問い合わせ先> |
航空局技術部運航課 |
(内線50122) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
平成17年9月30日、航空・鉄道事故調査委員会は、平成16年9月23日鹿児島空港から大阪国際空港へ向け飛行中に乱気流に遭遇し乗客3名が負傷(火傷)した株式会社日本航空ジャパン所属JA002D(ダグラス式MD90型)等、航空事故調査報告書8件及び航空重大インシデント調査報告書2件を公表しました。
航空局としては、ダグラス式MD90型の航空事故調査報告書に関連し、特定本邦航空運送事業者に対して、改めて乱気流等に対する乗客・乗員の安全確保対策について、以下とおり徹底を図るよう指導することとしたのでお知らせします。
(1)運航乗務員は、飛行前に収集した気象データに加え、飛行中においても機上気象レーダー装置を積極的に活用し、前方を監視することにより積乱雲等の回避に努めること。
(2)地上運航従事者は、運航乗務員への飛行前ブリーフィングに際し、積乱雲の場所や強度、時間について幅を持たせた気象予測を行うとともに、飛行中の航空機に対しては、レーダー・エコー合成図や静止衛星画像等を用いて、気象の刻々の変化を監視し、監視情報を運航乗務員に適時適切に提供するよう努めること。
(3)運航中の機内で負傷者が発生した場合、客室乗務員等が負傷状況を的確に判断できるよう、定期訓練等を通じて周知徹底すること。
(4)機体が激しく動揺した際、客室乗務員は、サービス用カート上のポットを直ちにカート内部に収納する等により、ポットの内容物が飛散しないよう措置するとともに、ポットが横転したりカート上から落下した場合でもポットの蓋が容易に外れない構造のものを使用するように検討すること。
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