平成18年12月14日 |
<問い合わせ先> |
河川局河川環境課 |
(内線35452、35483)
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TEL:03-5253-8111(代表) |
今年の6月4日(日)を中心に、簡易機材を用いた同一手法による第3回「身近な水環境の全国一斉調査」を、市民と国土交通省が協働して行いました(調査実施は市民、調査器材等の提供は国土交通省)。
この調査は、平成16年から毎年実施しており、今年で3回目となります。平成16年の第1回調査(531団体、2,545地点)と比較すると、平成17年の第2回調査(1,000団体、5,018地点)で団体数、地点数がほぼ倍増し、大きな広がりを見せ、今年の第3回調査(944団体、4,923地点)では、第2回とほぼ同じ規模の調査となっています。
この調査の結果、全調査地点のうち、35%の地点がCOD値3mg/L未満のサケやアユが生息できるようなきれいな水質であることが分かりました(別添パンフレット5頁参照)。また、この調査をきっかけとして、全国各地でインターネット技術を活用した流域水質マップの公開など独自の取り組みが始まっています(別添パンフレット17頁〜20頁参照)。
なお、平成19年6月3日(日)を一斉調査日として実施する第4回調査の参加団体を募集しています(別添パンフレット21頁〜22頁参照)。参加団体には、後日、調査マニュアル、調査器材などの調査に必要なものを無料で配布します。
この調査を今後とも継続することにより、市民の水環境に関する関心、流域の連携などをさらに深めていきたいと考えています。
- 身近な水環境の全国一斉調査とは
河川をはじめとする身近な水環境に対する市民の意識の高まりを受け、全国各地で、数多くの市民団体等により水質調査が行われています。
このような調査を全国統一の手法で同一日に実施し、その結果を分かりやすいマップにまとめることで、身近な水環境に関する市民の理解と関心が深まることが期待されます。
このため、全国各地で水質調査を行ってきた主な市民団体の代表者が集まって設立した「全国水環境マップ実行委員会」(別添パンフレット21頁参照)が統一的なマニュアルを作成し、これに基づき、平成16年6月6日(日)を中心に第1回目の「身近な水環境の全国一斉調査」を市民団体と国土交通省が協働して行い、これ以降、毎年、実施しています。
- 第3回調査の結果概要
以下の通り、第3回「身近な水環境の全国一斉調査」を市民団体と国土交通省が協働して行い、その結果を分かりやすく表示したマップを作成し、別添のパンフレットにまとめました。
今回の調査結果は、一昨年の第1回調査に比べ、参加団体数、調査地点数ともにほぼ2倍程度となった第2回調査とほぼ同じ規模の調査となり、47都道府県全てで調査が実施されました。
この調査の結果、全調査地点のうち、35%の地点がCOD値3mg/L未満のサケやアユが生息できるようなきれいな水質であることが分かりました(別添パンフレット5頁参照)。また、この調査をきっかけとして、全国各地でインターネット技術を活用した流域水質マップの公開など独自の取り組みが始まっています(別添パンフレット17頁〜20頁参照)。
- 調査実施日:平成18年6月4日(日)を中心に実施
- 調査方法:調査マニュアルに基づき、簡易機材でCOD(※参照)を測定
- 全調査地点の結果の比率:
COD値0mg/L以上3mg/L未満 35%(第1回:39%、第2回:38%)
COD値3mg/L以上6mg/L未満 29%(第1回:26%、第2回:27%)
COD値6mg/L以上 36%(第1回:35%、第2回:35%)
<参考>
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参加団体数(個人を含む) |
調査地点数 |
参加人数(概算) |
第1回調査 |
531 |
2,545 |
4,000人 |
第2回調査 |
1,000 |
5,018 |
8,400人 |
第3回調査 |
944 |
4,923 |
8,500人 |
- 第4回調査の募集
第4回身近な水環境の全国一斉調査は、以下の通り実施します。
- 第4回調査の申込・問い合わせ先
事務局:全国水環境マップ実行委員会事務局(問い合わせのみ) 担当:矢野
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町11-9 財団法人河川環境管理財団内
電話:03-5847-8303
連絡事務局:みずとみどり研究会 気付(申込・問い合わせ) 担当:佐山
〒185-0021 東京都国分寺市南町3-23-2 小松ビル3F
電話/FAX:042-327-3169
E-Mail:mizutomidoriken@ybb.ne.jp、URL:http://www.japan-mizumap.org/
※CODを測定した理由とBODとの関係について
COD(Chemical Oxygen Demandの略称)は、化学的酸素要求量または化学的酸素消費量と呼ばれ、試水中に、過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で酸化される物質(主に有機物)がどのくらい含まれるかを示します。このCODは、有機物による汚濁の目安となるため、湖沼、海域の水質環境基準に用いられています。CODの測定は、JIS(日本工業規格)で定められた標準測定法だけでなく、現地で簡易的に測定する器材が開発されており市民団体による水質測定で広く利用されています。
一方、河川の環境基準には、BOD(Biochemical Oxygen Demandの略称)が用いられています。BODは、生物化学的酸素要求量または生物化学的酸素消費量と呼ばれ、試水中に、微生物により分解されやすい有機物がどのくらい含まれるかを示します。CODと同様に有機物による汚濁の目安となりますが、5日間かけて微生物による分解を行う必要があるため現地で簡易的に測定する方法はありません。
身近な水環境の全国一斉調査では、河川でも湖沼でも調査を行っていますが、簡易器材が開発されているCODを指標に調査を行っています。なお、東京都内河川で標準測定法によりBODとCODを測定した結果からは、BODとCODとには比較的よい相関関係が認められ、BODはCODのおよそ0.5〜0.6倍程度になることがわかっています。
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