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 平成17年度鉄道事故等の発生状況について
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平成18年10月6日
<問い合わせ先>
鉄道局安全監理官室

(内線40772)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  平成17年度の鉄道事故等の発生状況をとりまとめましたので、お知らせします。

  1. 運転事故の発生状況

    ○運転事故は長期的に減少傾向にあるが、近年、ほぼ横ばいで推移。

    • 17年度の運転事故件数は857件(対前年度比10件(1.2%)増、列車走行百万q当たりの発生件数0.64件)。

    ○列車事故(列車衝突事故、列車脱線事故及び列車火災事故をいう。)は、前年度より11件(28.2%)減の28件であった。

    • 列車衝突事故は、鉄道で 2件、軌道で 4件(前年度は鉄道 1件、軌道 6件)。
    • 列車脱線事故は、鉄道で16件、軌道で 6件(前年度は鉄道25件、軌道 7件)。(脱線事故のうち、踏切事故に起因するものが5件)
    • 列車火災事故は、0件(前年度は鉄道 0件、軌道 0件)。
      <注>鉄道の列車事故は航空・鉄道事故調査委員会の調査対象となるものであるが、軌道(軌道運転規則で運転される路面電車等)の列車事故は死傷者 5名以上で同委員会の調査対象となる。

    ○運転事故による死傷者は、平成17年4月25日にJR西日本福知山線において発生した列車脱線事故の影響により大幅に増加。乗客の死亡者は、111人。

    • 運転事故による死傷者数は1,397人(うち、死亡者は444人)で前年度に比べて 675人(93.5%)増(うち、死亡者は120人(37.0%)増)。死亡者のうち、列車脱線事故によるものは112人、踏切事故によるものは137人、人身障害事故によるものは194人で、前年度に比べて列車脱線では105人(1,500.0%)増、踏切事故では 7人(4.9%)減、人身障害事故では17人(9.6%)増。
    • なお、乗客の死亡事故は 2件発生しており、平成12年3月の営団日比谷線列車衝突事故(死亡者 5人)以来。

    ○踏切事故は長期的には減少傾向だが、運転事故全体のほぼ半数を占める。

    • 17年度の踏切事故件数は419件(踏切事故に起因する列車脱線事故5件を含む)で、運転事故全体の48.9%を占める。
    • 直前横断によるものが253件で、踏切事故全体の60.4%を占める。
    • 身体障害者の方が死傷した踏切事故は4件。

    ○人身障害事故は近年、ほぼ横ばいで推移し、運転事故全体の約4割を占める。

    • 17年度の人身障害事故件数は368件で、運転事故全体の42.9%を占める。
    • 線路内立入りによるものが204件で、人身障害事故の55.4%を占める。
    • ホーム転落やホーム上の接触によるものが150件で、人身障害事故の40.8%を占める。
    • 身体障害者の方が死傷した人身障害事故は 3件。
    • 前年度342件、そのうち線路内立入りが208件、ホーム関係が118件。

  2. インシデントの報告状況

    ○平成17年度に報告のあったインシデントは56件(対前年度比3件(5.1%)減)であり、今後も情報収集・分析に努める。

  3. 輸送障害の発生状況

    ○輸送障害は長期的には増加傾向にあり、17年度は前年度より増加した。

    • 17年度の輸送障害件数は5,201件(対前年度比396件(8.2%)増、列車走行百万km当たりの発生件数3.9件)。
    • これまで、線路内支障等、部外原因によるものが増加傾向を示していたが、17年度においては部外原因によるもののほか、車両故障等、部内原因によるものが大幅に増加した(対前年度比 424件(27.4%)増)。

 


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