平成18年2月3日 |
<問い合わせ先> |
自動車交通局技術安全部 |
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技術企画課 |
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(内線42202)
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審査課 |
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(内線42302)
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TEL:03-5253-8111(代表)
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- 事案の概要
国土交通省では、荷台架装メーカーである(株)パブコ(本社神奈川県海老名市)が、長年にわたり、貨物自動車の新規検査等の受検の際に燃料タンクの数を実際に使用することとしている数よりも少なくする等し、車両重量を実際の状態より軽くして自動車検査証を取得していたことが判明したため、昨年12月20日に警告書を交付し、改善措置について本年1月末までに報告を行うよう指示するとともに、刑事告発を行ったところです。
本日、当該指示に基づき、(株)パブコより改善措置等に関する報告がありました。
- (株)パブコからの報告概要
(1)過去に遡った不正受検台数の調査結果
現存する仕様書を可能な限り遡り調査した結果、昭和61年度から平成16年度までの間に架装した車両のうち、不正に自動車検査証の交付を受けた車両が10,351台あったことが判明した。
※ 車両重量が100kg以上異なっているものを集計した。
※ 前回報告(昨年12月19日)のあった2,353台(平成14年度から16年度の3年間)を含む。
(2)改善措置
保安基準抵触の可能性のある全車両について、そのユーザーを特定し、必要に応じ、二次架装した燃料タンクを外す等、車両を自動車検査証の記載内容に合うように復元する、あるいは自動車検査証の記載事項変更を申請し、構造等変更検査を受けるようユーザーに依頼する。
(3)再発防止および社内業務改善
平成18年2月にコンプライアンス室を設立し、再発防止ならびに恒久的な社内統制体制を整備し、以下について推進する。
不正改造受注防止のためのチェック体制の強化
社内コンプライアンス体制の整備・強化 等
- 国土交通省としての対応
今後、(株)パブコによる上記改善措置及び再発防止策が適切に進められているか定期的に報告させるとともに、監査等を通じ監視することとしています。
また、架装メーカー等による不正改造事案に対応していくため、不正な二次架装を行った架装メーカーを含む、改造等を行った者に対する報告徴収及び立入検査権限を規定する道路運送車両法の一部改正案を、現在開会中の通常国会に提出すべく準備を行っています。

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