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 旅客船事故原因分析検討会
 第1回「安全・運航管理ワーキンググループ」の議事概要について

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平成18年3月20日
<問い合わせ先>
海事局国内旅客課

(内線43402、43432)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 下記のとおり、標記会ワーキンググループが開催されましたので、議事概要を公表いたします。

  1. 日時等
     日時: 平成18年3月16日(木) 14:00〜16:00
     場所: 国土交通省海事局 会議室(中央合同庁舎3号館10階)
     出席者:
      船舶運航管理、海難防止等の有識者
      旅客船事業者及び関係団体代表
      海事局関係課長(名簿:別紙参照)

  2. 議事概要
    (1) 国内旅客課長及び座長挨拶
    (2) 安全管理規程の導入、運航管理規程の改正の背景について
    (3) 運航管理制度の概要及び旅客船事故の現状について
    (4) 安全管理規程のイメージ、運航管理規程の改正のイメージ

  3. 委員からの主な意見等は次のとおり
    ○ 運航管理の現場では、
    • 安全運航、事故防止のためには「基本へ戻る」ことが重要である。
    • 出入港作業はマニュアル化し、入港前のCPP(可変ピッチプロペラ)、舵、バウスラスターのチェックは基本である。
    • 船舶が輻輳する海域では、「早めの避航」が重要である。
    • 気象情報は、短距離航路では入手しやく運航の判断も容易だが、長距離航路では各港、各船等の情報を総合し、タグボートの手配など手遅れにならないよう判断する事が重要である。
    • 悪天候、狭視界については、遭遇する前に運航を中止することが肝要である。
    • 超高速船のジェットフェイルは、使用する会社間で情報交換を密にして、障害物を避けるため見張りなどを強化し、さらに、万一の衝突した場合に乗客の負傷被害の軽減のためのシートベルト着用の励行などに取り組んでいる。
    • チェックリストの活用で、うっかりミスといったヒューマンエラーを防止する。
    • 事故が発生した際の海上保安庁への速報は、報告書様式を活用して取り組んでいる。

    ○ 安全マネジメント態勢の構築の関係では、
    • 船員の休息時間が減るような膨大な文書の作成や管理は安全上むしろ問題がある。
    • ISOによる品質管理を導入したが、膨大な量の文書(一件の事案報告で十数種類)の整理に追われている。
    • 苦情、要望、ヒヤリハットを定期的にチェックし、事故防止に役立てる
    • 運航管理規程では、責任は運航管理者という現場に委ねられているが、ISMコード※(国際安全管理規則)による安全管理では、経営トップの責任が明確になり、重要情報は経営トップまで報告される。
    • 安全管理規程の全体構成は、現行の運航管理規程に、経営トップの安全への関与、部内監査、継続改善、文書管理などを追加するイメージとなる。

    ○ ISMコードと安全管理規程の関係では、
    • ISMコードと安全管理規程の関係については混乱しないよう整理する必要がある。
    • ISMコードの「安全管理手引書」と「安全管理規程」の用語等は整合性がとれるように整理し、書類が重複しないよう、ISMコードの「安全管理手引書」を「安全管理規程」とみなすなど配慮が必要である。
    • ISMコードでは、事業者の身の丈にあった書類を作成すればよい。
    • ISMの認証関係の「検査」と安全管理(運航管理関係を含む)の「監査」は法的な効果が異なり 区別される必要があるが、その実施にあたっては効率的に行う必要がある。

    ○ その他
    • 事業者は、運航管理規程やISMコードなど、その主旨を理解することが重要である。
    • 本ワーキンググループの検討内容は、貨物船関係でも共通する事項があるので反映させていく必要がある。
    • 任意ISMの認証取得を推奨しているが、そのためのガイドラインが必要である。

    ※ ISMコード:海上人命安全条約(SOLAS条約)付属書第\章に規定する「船舶の安全航行及び汚染防止のための国際管理コード」
     国際航海に従事する全ての旅客船と500総トン以上の貨物船は、ISMコードに適合していなければならない。

  4. 次回、第2回は4月下旬に開催予定


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