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 航空事故調査報告書等を踏まえた安全対策の徹底について
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平成18年7月28日
<問い合わせ先>
航空局
技術部運航課

(内線50122)

管制保安部運用課

(内線51322)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 平成18年7月28日、航空・鉄道事故調査委員会は、平成17年10月18日三重県一志郡美杉村矢頭山中腹において、木材の吊り上げ搬出作業中に発生したアカギヘリコプター株式会社所属JA6119機(アエロスパシアル式SA315アルウェットV型)の航空事故等、9件の航空事故調査報告書及び平成17年11月16日鹿屋飛行場の進入経路付近で発生した海上自衛隊所属YS-11TA型と個人所属ロビンソン式R44型の異常接近に係る航空重大インシデント等、2件の航空重大インシデント調査報告書を公表した。
 これらを踏まえ航空局では、本日、航空機の運航の安全を確保するため、関係団体を通じ運航者に対し以下の安全措置を講ずるよう指導するとともに、当省ホームページに同安全対策を掲載する。
 なお、異常接近に係る航空重大インシデント事案に関しては、航空局から地方航空局を通じ空港事務所等に対し積極的なブリーフィングの励行を指示する。

  1. 回転翼航空機による物資輸送の安全確保について
    (1) 地上における的確な作業、確認の実施
     木材搬出を行う航空機使用事業者は、地上における的確な作業、確認の手順等を記載した作業基準書等を策定し、造林会社等の作業員に教育、指導を実施するとともに、実際の作業にあたっては、航空機使用事業者の地上作業員または航空機使用事業者が行う教育を受けた地上作業員を配置し最終確認を行うこと。
    (2) 緊急時の対処要領の制定(木材が吊り上げられなかった場合の措置)
     一旦吊り上げを試みて吊り上げられなかった木材を、再度吊り上げを試みることのないよう、作業基準書等で禁止するとともに、このような業務に従事する操縦者に対し教育を徹底すること。

  2. 滑空機の事故防止について
    (1) 操作特性の理解
     動力滑空機の特性を充分確認、理解した上で、所要の飛行を実施すること。
    (2) 追い風での運用
     操縦者は気象の変化を把握し、追い風が強くなるような場合は、滑走路の使用方向を変え、正対風で離陸や着陸を行い、飛行の安全を確保すること。

  3. 有視界飛行方式により飛行する航空機の異常接近防止対策について
    (1) ATCトランスポンダーを搭載している場合は、航空交通の輻輳する空域を飛行する場合のみならず、飛行中は、ATCトランスポンダーの常時発信に努めること。
    (2) 進入管制区を飛行する場合のみならず、出発・進入経路等を通過する場合は、関係管制機関と無線電話により適切な通信設定を行い、自機の位置、高度等運航情報の連絡に努めるとともに他機の動向を把握するために、無線通信の聴取に努めること。

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