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 オールケーシング工法による場所打杭施工の実態調査について
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平成18年3月31日
<問い合わせ先>
大臣官房技術調査課

(内線22351、22333)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  国土交通省においては、能越自動車道粟原高架橋下部工工事(北陸地方整備局)においてオールケーシング工法により施工された場所打杭の杭径が、ケーシング引き抜き後、ケーシングの公称径より小さくなる状況が発生したことを踏まえ、全国の直轄土木工事における同様な工法での施工実態について発注者に対して調査を行い、結果をとりまとめました。

  1. 対象工事
    • 平成15年度〜平成17年度に施工された直轄土木工事のうち場所打杭(オールケーシング工法)により施工された橋梁下部工事(※能越自動車道粟原高架橋下部その1工事を除く)

  2. 調査結果
    • 平成15年度〜平成17年度に施工された直轄土木工事の橋梁下部工工事において、オールケーシング工法による場所打杭は24,185本、756工事で施工された。
    • 請負者からの報告・協議等により発注者が把握している範囲において、ケーシング引き抜き後、杭頭部がケーシングの公称径より小さい杭径となった状況は、杭全体の1.5%(362本)、工事全体の2.8%(21工事)であり、その場合、所要の杭径が確保されるよう補修を行うなどの対応を実施している。
    • 杭頭部がケーシングの公称径より杭径が小さくなった状況は、N≦2の軟弱な地盤で多く見られた。また、杭頭部がケーシングの公称径より杭径が小さくなった場合、その程度は30mm以下となることが多い。
    • さらに、杭頭部の杭径不足の報告・協議がなかった平成17年度の工事の約1割を対象に粟原高架橋で見られたような杭頭部の杭径不足を補うための補修の形跡がないか調査を実施した。具体的には、請負者から提出された杭頭部施工完了時の工事写真について、1杭頭部周辺部の線状痕(ケーシング跡)の有無2杭頭部の表面の状況等を確認すること等により補修の有無を確認した結果、杭頭部の周辺部に線状痕(ケーシングの跡)が見られるなど、補修の形跡は確認されなかった。

  3. 再発防止策等
     オールケーシング工法による場所打ち杭の施工にあたり、杭頭部においてケーシングの公称径より杭径が小さくなる状況が発生していたことから、
    1  請負者は杭頭余盛部の撤去前に全ての杭径を確認し、写真撮影を行う
    2  その際、杭頭部において杭径不足が発生した場合には、請負者は監督職員に報告・協議する
    旨を契約図書に規定するよう各地方整備局等に通知した。
     併せて、本件について、地方整備局担当者会議等において情報提供していく。


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