国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
三和シヤッター工業(株)製電動式防火シャッターの急降下停止装置の不具合について

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 三和シヤッター工業(株)製電動式防火シャッターの
 急降下停止装置の不具合について

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平成19年11月22日
<問い合わせ先>
住宅局建築指導課

(内線39563)

TEL 03-5253-8111(代表)

 

  1. 概要
    •  三和シヤッター工業(株)が製造した電動式防火シャッターについて、シャッターの急降下停止装置(※1)が誤作動し、閉鎖時にシャッターを途中停止させる可能性があることが判明した旨、三和シヤッター工業(株)から国土交通省に報告がありましたので、お知らせいたします。
      ※1 ローラーチェーンの脱落・破断、開閉機の破損によるシャッターの急降下をブレーキをかけて防止する装置のこと。

    •  ちなみに、建築基準法に基づき、防火区画(※2)において防火シャッターを用いる場合は、『常時閉鎖若しくは作動をした状態にあるか、又は随時閉鎖若しくは作動をできるものであること』(令第112条第14項第1号イ)を要件にしており、今回の不具合により、防火シャッターの閉鎖作動ができず、当該要件を満たさない可能性があるために、点検、改善する必要が生じたものです。
      ※2 不特定多数が利用する大規模建築物等を対象として、建築物内の火災拡大を防止することを目的に、一定面積毎に建築物を耐火構造の壁・床や防火戸で区画する規定のこと。

  2. 不具合のあった電動式防火シャッターの概要
    ・製作期間 平成18年6月から平成19年9月まで
    ・不具合の内容 防火シャッターの閉鎖中、急降下停止装置(型式:BEB35)が誤作動し、シャッターを途中停止させる。
    ・不具合件数 6件(平成19年11月18日現在)
    ・同型の製品数 11,318台(3,838件分)

  3. 三和シヤッター工業(株)のこれまでの対応
    • 三和シヤッター工業(株)からは、今回の不具合の原因及びこれまでの対策について、以下のように報告を受けております。

    不具合の原因(ボスの異常摩耗)

      不具合の原因 これまでの対策 件数
    ボスの異常磨耗 シャッターの開閉時、装置に横方向の負荷が強くかかり、急降下停止装置のケーシングが軸受に接触していたため、ボス部が磨耗を起こし、その磨耗粉によって、ブレーキがかかり装置が誤作動した。 ・平成19年4月製造分より、軸受とケーシングのクリアランスを3mm確保し、装置のケーシングに力が加わらない構造に変更。 5件

    不具合の原因(ブレーキスプリングの外れ)

      不具合の原因 これまでの対策 件数
    スプリング外れ 施工中に装置の落下等による大きな衝撃が加わった場合、内部に使用しているブレーキスプリングが外れ、ブレーキがかかり装置が誤作動した。 ・平成19年4月から、施工時の取扱いを注意し、装置に衝撃を加えるようなことがあった場合には当該装置の交換を徹底
    ・平成19年9月からブレーキスプリングの形状を変更。
    1件

  4. 国土交通省の対応
     (1)三和シヤッター工業(株)への対応
    • 三和シヤッター工業(株)から、不具合を生じた急降下停止装置(型式BEB35)と同型式の急降下停止装置を備えたシャッターを有する建築物の特定が完了し、速やかに点検を実施すると報告を受けており、国土交通省より、三和シヤッター工業(株)に対して、次のことを指示する。
        当該装置を備えたシャッターを有する建築物の建築主に対して、早急に当該不具合を生じる可能性がある旨を通知し、点検を実施して、シャッターの誤作動が確認できた場合にあっては、当該シャッターの急降下停止装置を正常品と 交換すること。また、シャッタ−が正常であっても、同装置を改修すること。
        特定された建築物の概要(物件名、所在地等)及び講じた対策の結果を、国土交通省と所管の特定行政庁に報告すること。
        相談窓口を設置し、適切に対応すること。
     (2)特定行政庁への対応
    • 国土交通省より、特定行政庁に対して、当該シャッターが使用されている既存建築物については、三和シヤッター工業(株)からの報告等を受けて是正が行われたことを確認し、その内容を国土交通省に報告するよう通知する。


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