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業務改善指示に対する三菱ふそうからの改善報告について

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 業務改善指示に対する三菱ふそうからの改善報告について
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平成19年4月6日
<問い合わせ先>
自動車交通局技術安全部審査課
リコール対策室

           (内線42352)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 本日、平成18年9月28日及び平成19年1月31日に自動車交通局技術安全部長から三菱ふそうトラック・バス(株)に対し業務改善指示を行った案件について、同社から改善報告がありました。
 今回の報告の内容については、概ね適当であると考えられます。本件については、本日、自動車交通局技術安全部長から同種事案の再発防止の徹底について指導するとともに、今後、これらの再発防止対策が確実に実施されているか、監査の機械等を通じて引き続き厳しく同社を監視していくこととしています。

  1. 事案の概要
    (1) トラニオンベースに係る不具合
     平成18年9月28日に三菱ふそうから大型トラックのトラ二オンベース(緩衝装置)に係るリコール届出が行われたが、リコール届出までの処理に不適切な点があった。

    (2)リコール等対象車両の誤り
      平成19年1月31日に三菱ふそうから、平成16年9月10日及び29日にリコール届出が行われた案件に対する対象車両の選定誤りがあったため、対象車両の追加のためのリコール届出が行われたが、リコール対象車両の選定を確実に実施することについてこれまでも再三指導したにも拘わらず、再発防止策が社内で徹底されなかった等の問題があった。

  2. 報告書の概要
    (1)トラニオンベースに係る不具合
    <発生原因>
    1 
    市場品質会議(FQM)リーダーの統率力不足によるFQM での進捗管理が不徹底であった。
    2
    品質問題の不具合検証・対策を行うクロスファンクショナルチーム(CFT)の予見性の判や不具合事象の変化点の掌握などの活動が不適切であった。

    <再発防止対策>
    1
    品質に関する責任の所在を明確にするため、品質保証本部長を最高品質責任者に任命した。
    2
    市場品質会議(FQM)によるCFT 活動の監視項目(問題点、進捗、事象の変化、同種不具合の急増、緊急点検等)を定義し、CFTに対し強い統率力による適切な指示を行う。
    3
    CFTに対し案件数に応じた柔軟な人材投入を行い、一案件当たりの適正化を図るとともに、検討中案件の監視及びCFTリーダーによる市場措置予定案件を申告させる。
    4
    社内教育を徹底する。

    (2)リコール等対象車両の誤り
    <発生原因>
    1
    当初行った対象車両の範囲について見直し作業を行わず、当初の範囲の中で対象車両の選定漏れの確認を行うなど、CFT リーダー及び再確認作業者の認識不足と管理監督不 行届
    2
    フロントアクスル・サスペンション担当チームが緊急のフロントハブの不具合再発案件と兼務していたことによる業務の輻輳及び進捗管理が不徹底であった。
    3
    サプライヤから提出された、誤組した対象範囲を特定する資料の確認が不十分であった。
    4
    サプライヤの製造履歴管理が不十分であった。

    <再発防止対策>
    1
    対象車両の選定漏れを防止するため再発防止チェックシートによる確認作業を厳格に実施する。
    2
    CFT活動の進捗管理を徹底する。
    3
    サプライヤの生産履歴管理についてサプライヤに対する指導を徹底する。
    4
    生産履歴情報一元化システムの構築を推進する。

    <対象車両の追加>
     平成16年3月以降にリコール及び改善対策の届出を行った191件(リコール182件、改善対策9件)について選定作業の問題点を抽出し、再度選定が必要と判断した16件について対象車両の再選定を実施し、選定漏れがあることが判明した過去にリコール届出を行った7件の事案について対象車両の追加のためのリコール届出(届出件数:6件、追加対象車両数:合計68台)を行う。
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