国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan

『メコン地域陸路実用化実証走行試験』〜インドシナ半島物流を変える陸路物流の実用化へのチャレンジ〜

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 『メコン地域陸路実用化実証走行試験』
 〜インドシナ半島物流を変える陸路物流の実用化へのチャレンジ〜

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平成19年10月18日

<問い合わせ先>

政策統括官付
 参事官(物流政策)室 

(内線53312、53314)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 経済産業省と国土交通省は、メコン地域における陸路実用化を目的とした実証走行実験を行います。我が国のODAにより整備したメコン地域の「東西経済回廊」ルートを活用したトラックによる陸上輸送ルートの開発により、インドシナ半島における流通・物流のスピード化、効率化を目指した実証走行試験を本年10月から開始します。

  1. 国際競争力を高めるためにますます重要となってきた物流
    我が国の製造業はアセアン各国に数多く進出し、これらの地域内において最適地から中間財を調達し、多国間での工程分業を進展させています。つまり物流のあり方は、ただ単に貨物を運ぶという作業ではなく、企業の国際競争力を積極的に高める戦略となってきています。
    このような動向のもと、インドシナ半島では、我が国のODA援助により、タイからラオスを通りベトナムを結ぶ「東西経済回廊」や「第二メコン国際橋」の整備が行われてきております。特に、平成18年12月の第二メコン国際橋の開通は、これまでメコン川により分断されていたタイとラオス間を陸続きにしただけではなく、従来、海上輸送ルートと航空輸送ルートしかなかったタイとベトナム間の輸送に、陸上輸送という新たな輸送ルートが生まれたという観点から、タイ及びベトナムに進出している日系企業の高い関心を集めております。

  2. 物流に対するアセアン各国の関心の高まり
    一方、アセアン優先統合分野の12番目に物流分野を位置づけて議論が開始される等、アセアンにおいても“物流”に対する関心が高まりつつあります。
    さらに、第二メコン国際橋の開通をきっかけに、関係国であるタイとラオス、ベトナムが、東西経済回廊を活用した陸上物流の活性化・沿道地域振興に向けた検討会を設置するなど、東西経済回廊における国際物流の活性化に対する期待は非常に高いものとなっております。

  3. インドシナ半島物流を変えるための施策を実証
    今後、インドシナ半島物流をより活性化させるためには、我が国のODAにより整備された東西経済回廊や第二メコン国際橋を有効活用した国際陸上物流の実用化・商用化が重要となります。
    そこで、本年度、この東西経済回廊における陸上輸送ルートにおいて、実際の貨物を積載した車両で走行する実証走行試験を行います。
    この実証走行試験を通じ、インフラ状況のみならずリードタイム、コストを始めとした経済効果を定量化することで、同ルートが実用化・商業化できることを実証するとともに、更なる物流効率化の実現に向けて物流関連インフラや法制度面での課題を把握して、日・アセアン協力の下で解消するための取り組みを検討し、同ルートが活発に利用される環境を創ることを目指します。

  4. 3つのパートナーシップ
    本実証走行試験は、「経済産業省と国土交通省」、「両省と民間サイド」、更には「我が国官民とアセアン官民」の3つのパートナーシップ体制を構築して関係者が一丸となって取り組むプロジェクトです。

    <本プロジェクトの参加メンバー>
    行政 経済産業省、国土交通省他
    荷主企業 東芝、富士通、ホンダ、三井物産、ヤマハ発動機
    運送事業者等 佐川グローバルロジスティクス、山九、住友商事、日本通運
    ソリューションベンダ等 NTTドコモ、日本パレットレンタル、マイティカード
    とりまとめ 三菱総合研究所

    <実証走行試験スケジュール>
    10月上旬 プレ実証走行試験
    10月下旬 本実証走行試験(第1クール)
    11月下旬 本実証走行試験(第2クール)
    年明け アセアン各国での成果報告会


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