国土交通省
第3回事故調査検討会・第5回WG合同会議の結果概要に
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平成12年4月7日


 今回の検討会・WG合同会議は、第4回WG(3月31日開催)に引き続き、作業状況等についての報告及び討議を行うとともに、今後実施を計画している現地試験について、具体的なスケジュールや測定項目等に関する検討が行われた。
 現地試験は、事故の原因究明のため、事故発生現場において可能な限り事故当時の状況を再現して実施し、データの収集を行うことを目的としており、今回の合同会議において、以下の要領にて実施するすることとされた。

1.日 時
 平成12年4月25日(火)〜28日(金)の深夜(29日、30日を予備日とする)
 ※地上に設置した測定器による営業列車の測定を一部昼間時間帯に行う予定。

2.試験の方法
 ○使用する車両・線路
 ・現地試験に使用する車両は、事故車両と同型式の03系車両とする。
 ・脱線箇所に使用するレールは、事故当時のレールを現場に搬入し、設置する。
 ○測定内容
  現地試験では、(1)静止輪重比(両輪の荷重のアンバランス)の大きさ、(2)レールの塗油の有無、(3)走行速度(数段階の速度及び加減速)、の条件を設定し、データを収集する。主な測定項目は以下の通り。
  事故現場付近のレールについて、レール断面形状及びレール頭頂面の表面粗さは調査済み、レール長手方向の凸凹、レール塗油状況、油の性状分析は今後行う。

〔地上測定項目〕 
 ・輪重、横圧
 ・アタック角、レール小返り
〔車上測定項目〕 
 ・輪重、横圧
 ・空気バネの圧力、変位
 ・上下、左右、前後の振動加速度
 ・車輪の挙動(ビデオカメラによる撮影)

 ○現地試験(深夜)における走行数
  1日当たり約12本

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