地方航空路線活性化プログラム

地方航空ネットワークの安定的な確保を図るため、地域主体(地方公共団体、観光協会、商工会議所、エアライン等からなる協議会)が航空路線の維持に向けて実施した取組事例について、ご紹介します。

天草地域航空路線活性化実証実験

今後に向けた取組

本事業を2年実施し、利用状況を分析した結果、下記のような課題(○)があり、回収したアンケート・聞取りにより、新たな課題(◎)も判明した。

○1機運航のため、欠航(機材整備や天候)の心配が大手に比べ高い。
○天草エアライン、天草空港の認知度が低い。 (天草~福岡間⇒飛行機で35分。)
○天草空港到着後の目的地までの2次交通ネットワーク対策の強化が必要。
○体験取材ツアー(航空券+食事)は格安価格であったため、料金設定の見直しが必要。
○一度の海外旅行会社の招聘では、旅行商品企画につながらない場合が多い。(継続的な訪問や関係強化、そして多大な費用が必要。)
○効果の測定方法に工夫が必要。
◎天草⇔福岡最終便の天候欠航時の代替交通手段に不安・不満が強い。
◎天草地域での新たな観光資源発掘の検討が必要。
◎天草地域住民の空港(航空機)に対する意識や活用意欲が弱い。

よって、上記の取組目標達成に向けた具体的な活動・展開(計画)案は以下とする。

◆天草空港利用促進協議会における“体験取材ツアー商品に対する助成”の実施
(参考:H28年度協議会予算@200万円)←H28.2.21から実施中。
◆AMXによる「Facebook」の有償広告の実施と、「公式LINE」へ参入。
◆AMX社員が紹介する動画「太田が喰う!シリーズ」の継続と天草で開催されるイベントと連動した特別運賃等への助成
 (※2016.11.25~12.25の期間、サンタイベントと連動した“サンタのコスプレ”で利用できるAMX独自施策で「さんたコス割」を実施。集客人数500名弱)
◆レンタカー:助成額(@1台×5,000円) ただし、梅雨時期等に就航率が低下する期間のみ実施
◆周遊バス等:世界文化遺産への登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン」に向けて、空港から直行バスを運行させアクセスの充実を図る。また、天草周遊バスの現行ルートを活用した商品プランの販売(1泊2日)を実施。
◆海外誘客:熊本県と連携している韓国・香港・台湾からの外国人観光客等(特にFIT)の増加に取り組む。さらに、日本在住の外国人もターゲットにし、上記体験取材ツアーに参加してもらうことで、国外にも情報拡散が図れる。