1.設立趣意
現在、我が国の空港では、2030年の訪日旅客6,000万人の目標達成に向けて、積極的な機能強化が進められている一方で、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足が顕在化しており、供給面での制約が懸念されている。航空局では、この課題に対応するため、官民が役割分担しながら、IoT、AI、自動化技術等の先端技術を活用した”航空イノベーション”を推進し、今後の我が国航空輸送の拡大を支えていく方針としている。
空港運用分野においては、除雪作業の労働力不足が懸念されており、省力化・自動化が求められている。航空局では、空港除雪作業の省力化・自動化を進めるにあたり、自車位置測定技術について、空港制限区域内において降雪・積雪状況で、実際運用する速度(最高40km/h)で実証実験を実施する予定としている。
本委員会は、実証実験に係る公募要領の検討、実証実験参加者の選定、実施内容の検討及び結果の評価について、委員から意見を聴取し、実証実験を的確に実施するとともに実装に向けた課題を抽出することを目的として設置するものである。