「吉野熊野の魅力」地域連携PR事業

対象地域 三重県・奈良県・和歌山県

事業概要

 吉野熊野地域は、紀伊半島の3県境(三重、奈良、和歌山)が接する地域で、道路整備の遅れ等特に半島性が強く、過疎化・高齢化に直面している典型的な中山間地域であります。その反面、吉野熊野国立公園に代表される多くの自然や修験者たちの修行場となった「大峯奥駈道」・熊野三山に参詣する「熊野参詣道」(熊野古道)に代表される多数の文化資産が存在し、これまでNHK朝の連続ドラマ小説「ほんまもん」の舞台となるなど、脚光をあびつつある地域であります。
 吉野熊野地域振興協議会は、平成9年に3県知事会議の合意により、3県が連携してこの地域の活性化に寄与することを目的として設立し、道の駅の連携による吉野熊野食フェアや紀伊半島リレーイベントなどの広域的なイベント等を数多く実施してきました。また、平成13年度から当地域では、「吉野熊野食文化研究会」が発足し、地域の伝統食と熊野参詣道等の歴史的かかわりや地域の素材を活かした創作料理の研究を開始しており、「食」と「世界遺産」を切り口にした地域振興策を実施しています。

 このような状況のなか、本事業は、吉野熊野地域の素晴らしさを広く京阪神地域の「都会人」に知ってもらい、愛着を持ってもらうことにより、単なる観光による人的交流から一歩踏み込んで、UJIターンによる定住促進を目指すものです。
 
また、熊野参詣道を始め吉野熊野地域の歴史、自然の素晴らしさを「都会人」と共有し、協力・協働して自然環境や歴史・文化資源を守っていくという地域の交流・連携を深めつつ、都市・地方の均衡ある発展を図るものであります。


実施内容
(報告書)
@フォーラムの開催 吉野熊野の魅力(熊野参詣道等自然・歴史・文化資源と地域の食)をテーマにフォーラムを開催しました。
A情報PR展

世界遺産登録推進や吉野熊野地域のPRのため、写真、パネル、映像、パンフレット配布、観光PRなどのコーナーを設置しました。

Bフォトコンテストの実施

「紀伊山地の霊場と参詣道」及び「吉野熊野の魅力」をテーマにフォトコンテストを実施し、入選者の発表及び作品展示を行いました。