地方振興

東松浦地域(佐賀県、長崎県)

地域の概況等

 本地域は、九州の北西部に位置し、玄界灘に突き出した地域であり、東は唐津湾、西は伊万里湾、北は壱岐水道に面している。佐賀県唐津市(浜玉町、厳木町、相知町、北波多及び七山の区域を除く。)及び東松浦郡の玄海町並びに長崎県松浦市(鷹島町の区域に限る。)の2市1町からなり、人口は105千人で、うち、佐賀県内の地域は佐賀県の12%、長崎県内の地域(松浦市鷹島町)は長崎県0.2%を占めている。また、面積は273㎢で、うち、佐賀県内の地域は佐賀県の10.5%、長崎県内の地域は長崎県の0.4%を占めており、両県総人口の4.6%、総面積の4.2%を占めている。
 地形は、大部分が通称「上場」(うわば)と称される丘陵性の玄武岩台地からなり、平地に乏しい。海岸線はリアス式で出入りに富み、周囲に点在する離島を含む沿岸域一帯は、景勝に富み玄海国定公園に指定されている。
 気候は、対馬暖流の影響を受け温暖であるが、台地上はやや冷涼で冬期には北西の季節風が強い。また、年平均の降雨量は1,900㎜前後と両県内の他の地域との差はないが、保水力に乏しく、河川に乏しい地形の特質により干害に悩まされてきた。こうした地形や自然条件などから、唐津市の平坦部以外での本地域の開発は、これまで種々の制約を受けてきた。
 一方、本地域は中国大陸や朝鮮半島に最も近く、古代から大陸との交流の門戸として数多くの史跡や伝説に彩られており、また、文禄・慶長の役に際して築城された名護屋城の城跡や諸大名の陣跡等の史跡も数多く残されている。
 本地域のうち佐賀県内の地域については、藩政時代には、水野、小笠原氏など徳川譜代の唐津藩の領内で、城下町唐津を中心とする一体的な地域として、佐賀県内他地域と異なった特色ある歴史、文化、風土を形成してきた。また、長崎県内の地域については、藩政時代は、平戸藩に属していた。ただし、室町時代は、本地域のうち佐賀県内の地域も長崎県内の地域もともに、少弐氏などの支配下にあった。このため、現在でも本地域の結びつきは強く、旧唐津市(平成17年合併前の唐津市を指す。以下同じ。)は、本地域の中核都市となっている。平成17年1月に、旧唐津市、旧浜玉町、旧厳木町、旧相知町、旧北波多村、旧肥前町、旧鎮西町及び旧呼子町が新設合併し、平成18年1月に旧七山村を編入し現在の唐津市となった。また、平成18年1月に、旧松浦市、旧福島町、旧鷹島町が合併し、現在の松浦市となった。
 なお、域内には九州初の玄海原子力発電所が立地するなど、この地域一帯は、九州随-のエネルギー基地でもある。近年、丘陵性台地の半島で年間風量があることで、新エネルギー対策として風力発電施設が建設されている(東松浦地域半島振興計画抜粋)。

半島振興計画(平成27年度~令和6年度)

東松浦地域半島振興促進計画(佐賀県、長崎県)

お問い合わせ先

国土交通省国土政策局 地方振興課 半島振興室
電話 :(03)5253-8111(内線29554)
ファックス :(03)5253-1588

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