国土交通省では、健全な水循環の維持・回復のため、流域の源である水源地域の振興のあり方、特に新たな担い手の積極的な受入れについて検討を行うことを目的に、「新たな担い手による今後の水源地域振興のあり方に関する検討会」を設置しました。
これまでの水源地域振興は、ダムの建設によって基礎条件が著しく変化することとなる地域における住民の生活再建や地域振興を主な目的として土地改良や道路整備、公民館整備などハード整備を中心に実施してきました。
健全な水循環の維持・回復のためには、水源地域を活性化し将来にわたって存続させていく必要がありますが、人口減少、少子・高齢化、産業の衰退等の課題を抱え、水源地域の地域住民や地方公共団体が自らの力のみで地域振興を継続していくことが困難な状況となっているばかりか、存続自体も困難になりつつある地域も見られることから、ハードでの対策のみでは限界があります。
一方、企業やNPOなど地域内外の多様な主体が社会貢献等の観点から水源地域振興に取り組む事例が増えてきています。本検討会は、こうした先進的な事例も参考として、今後のソフト施策を中心とした水源地域振興のあり方、特に新たな担い手の積極的な導入・育成等についての検討を目的として開催するものです。
【委員】
安藤 周治 NPO法人 ひろしまね 理事長
小村 幸司 NPO法人 小さな村総合研究所 代表理事
舩木 直美 山梨県小菅村 村長
政所 利子 株式会社 玄 代表取締役
宮島 咲 ダムマニア&ダムライター
宮林 茂幸 東京農業大学 地球環境科学部 地域創成科学科 教授
山田 健 サントリーホールディングス株式会社 サスティナビリティ推進部 チーフスペシャリスト
(敬称略;五十音順)
【オブザーバー】
東京都 世田谷区 生活文化部 区民健康村・ふるさと交流課
国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課
国土交通省 水管理・国土保全局 治水課