「ダイナミックSABOプロジェクト」とは、砂防を活用した防災啓発、地域活性化の取り組みです。
- 流域治水『砂防』では、土砂災害の防止・軽減のため、事前防災対策として砂防堰堤等の整備によるハード対策とともに、逃げるという警戒避難のためのソフト対策を組み合わせて推進しているところです。
- 住民等の土砂災害・防災意識への一定の理解が広がっているものの、砂防堰堤等は多くが山の中にあり、日頃はなかなか住民等の目に触れられる機会が少ないために、土砂災害等の自然災害が発生した場合の恐ろしさ、砂防堰堤等の設置目的や役割が、必ずしも効果的に伝えられていない、あるいは正しく理解されていないため、避難の意識、防災啓発につながっていないと思われる状況が見られます。
- 一方で、地域によっては砂防堰堤をはじめとした砂防(SABO)を観光資源・拠点として活用している取り組みがはじまっており、「ダイナミック」で四季のある風光明媚な自然の中に「ダイナミック」な砂防堰堤等の人工構造物がある景色が「ダイナミック」なランドスケープとなり、観光客などに対してリアリティを感じてもらえる新たな機会・視点を創生でき、地域活性化に資することが期待されます。
- このような状況の中、流域治水『砂防』をより加速化・深化していくために、これまでの土砂災害の防止・軽減のための砂防堰堤等のハード対策を着実に進めていくとともに、より多くの住民、観光客などにも、砂防の目的や役割を効果的に伝え、正しく理解していただくために、「ダイナミックSABOプロジェクト」と銘打って、砂防を活用した防災啓発、地域活性化の取り組みを支援していきます。
「ダイナミックSABOプロジェクト支援チーム」を設置しています。
- このチームは、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部が事務局となり、関係都道府県や地方整備局等とともに、取組事例や課題の共有・情報交換を行い、対応案を検討します。
- 実施にあたっては、都道府県、地方整備局等にとどまらず、全国において先駆的に取組を実施している市町村や民間団体等と連携しながら対応します。