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平成13年度観光の状況に関する年次報告

第3章 国際観光振興の施策

第2節 ●ことばの壁を越えた発見,交流の推進 ~「親しみのある国」へ~

3 案内標識の整備


空港や駅等における案内表示について,平成13年8月に「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」を策定し,交通事業者に対し,案内板に外国語を併記することや外国人にも分かりやすい標準案内用図記号の使用を働きかけ,国際化にも対応した案内表示の設置を促進している。
観光地における案内標識については,地方自治体が行う外国語の標識の整備を支援するとともに,外国人利用者の利便性を図るため一般国道と地方道において案内標識に英語併用表示を行っている。
平成13年度において3箇所の観光地を事例として案内標識の整備改善を国土交通省と地方自治体が協同して調査したところ,外国語表記に関しては,交通の安全・円滑を図る道路標識については外国語表記が徹底されているが,観光施設等の管理者が占有許可を受けて設置している案内標識については,外国語表記されていないものが多く見られたり,英語表記やローマ字表記が混在しているなどが解決すべき課題が明らかになった。
  COLUMN  

■ すべての人にわかりやすい標準案内用図記号の決定

交通施設,観光施設,スポーツ施設,商業施設等のさまざまな施設において案内用図記号が使用されているが,平成13年3月,その標準となる全125種類の「標準案内用図記号」を決定し,ガイドラインとしてまとめた。また,平成14年3月には,そのうちの104種類がJIS(日本工業規格)化され,今後,一層の普及が見込まれる。
これまで,案内用図記号は,施設ごとにバラバラに使用されてきたが,統一された図記号が用いられることで,わかりやすい案内情報の提供が可能となり,視力の衰えた高齢者,日本語のわからない外国人をはじめとするすべての人が快適な旅行を楽しめるようになることが期待される。

標準案内用図記号



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