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平成13年度観光の状況に関する年次報告

第4章 国内観光振興の施策

第3節 ●観光関係者の連携の拡大

4 北海道における観光振興策の推進



  (1) 北海道の観光の現状

北海道は,豊かな自然,新鮮な味覚など多彩な観光資源を有し,また,各種の体験型観光,アウトドア活動に係る施設の充実,イベントの開催などにより,観光地として国民にくつろぎの場を提供している。
平成13年の来道者数は,前年比で31万人増の1,329万人(前年比2.4%増,北海道観光連盟調べ)と,有珠山噴火の影響がほぼ払拭されたことなどにより増加に転じた。
また,海外からの来道観光客については,韓国,台湾などの東アジアを中心に順調に増加傾向にある。

   (2) 北海道における観光振興策の推進

10年4月に閣議決定された第6期北海道総合開発計画においても,観光関連産業は地域経済を支える重要な産業として位置づけられており,観光基盤の整備,観光資源情報ネットワークの充実,アウトドア活動に資する施設整備や農山村における自然体験型活動等の積極的支援により,北海道の特色を生かした観光振興の支援を行っている。
また,「北海道の観光を考える百人委員会」が6月に開催され,北海道の観光振興及び北海道観光モデルルートについての意見交換が行われているほか,北海道民の総意として観光の振興に取組むため,10月に「北海道観光のくにづくり条例」,「北海道美しい景観のくにづくり条例」,「北海道アウトドア活動振興条例」が制定された。
さらに,滞在型観光交流空間づくりモデル事業を後志地域において実施し,5つのゾーンごとに観光振興プログラムの策定を行ったほか,携帯端末を含めた複数の情報端末(カーナビ,携帯電話,PDA等)に標準化された方式に基づき観光情報をリアルタイムに提供する新たなシステムの実証実験を行った。
航空では,航空会社において,バーゲン型割引運賃等個人用割引運賃の拡充が行われているほか,北海道路線について,13年度より,道東路線等の特定便割引の割引率の拡充,団体旅行用割引運賃の下限額の引下げが行われている。

北海道百人委員会




滞在型観光交流空間モデル事業(後志地域)



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