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平成14年度において講じようとする観光政策

第1章 外国人旅行者訪日促進のための戦略的取組み

第1節 ●2002年ワールドカップ訪日外国人旅行者の受入れ

1 輸送需要に対応した輸送対策


平成14年4月,輸送需要予測シミュレーションの最終予測値を算出・公表する予定である。(注)
この最終予測の結果を交通事業者,開催自治体等へ情報提供することにより,安全かつ円滑な輸送を促進する。
また,4月18日の成田空港暫定平行滑走路供用開始による定期便の増便(成田-ソウル間の定期便は昨年比4割増)や羽田空港におけるチャーター便の受入拡充(深夜早朝枠の拡充,大会期間中の昼間時チャーター便の運航)により,航空輸送力の増強を図る。加えて,深夜に終了する試合の観客輸送手段を確保するため,終電延長・増便に関し,必要に応じ関係者との調整,アドバイスを行うなど開催自治体における輸送対策に対し支援を行う。

(注) 14年4月26日に公表したこの最終予測値は,平成13年2月に公表した第二次暫定値にさらにチケット販売データを入力し,かつ,海外売れ残り相当分のチケットの日本国内還流分等を考慮してより精緻化するものである。
この最終予測値では,片道約40万人が海外と日本との間を移動すると見込んでおり,これは通常の1ケ月間の訪日外客数にほぼ匹敵するものである。これを踏まえると,ワールドカップサッカー大会開催期間中は,他の観光目的で訪日する外客が減少する可能性等を考慮する必要もあるが,目安としては例年の最大約2倍の海外からの移動需要が発生すると考えられる。また,国内広域移動総数は約316万人であり,6月11日から14日までの間における予選リーグ第三試合期間に,この総移動数の約3割を占める約92万人が移動すると予測している。

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