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平成14年度において講じようとする観光政策

第4章 自然・文化遺産の保全

第1節 ●自然環境の保全

2 森林等の保全管理


森林の持つ保健文化機能の確保が重要となっており,林業生産との調整を図りつつ,良好な自然環境を保全・形成するため,次の施策を講ずる。
1) 森林計画制度の運用により,適正な森林施業の推進を図る。
2) 林地開発許可制度の適正な運用により,森林の無秩序な開発を防止し,森林の土地の適正な利用を確保する。
3) 保健保安林等の指定を計画的に推進するとともに,共生保安林整備事業として実施する保安林の整備について助成する。
4) 全国山火事予防運動等林野火災の未然防止についての普及活動,林野火災予防体制の強化,特定危険日に対応した予防活動の強化,林野火災予防情報システムの整備及び,防火林道の整備等につき助成する。
5) 「森林病害虫等防除法」等に基づき,松くい虫をはじめとする森林病害虫等に対する各種防除措置等を,環境の保全に配慮しつつ,総合的に実施する。
6) 巨樹,古木林等の保全技術の開発・普及を図るとともに,ふるさとの貴重な「緑の文化財」である巨樹,古木林等のうち樹勢の衰退しつつある緊急性を有する樹木に対するモデル治療を行う事業に助成する。
7) 国有林野では,適切な森林の管理経営に努めるとともに,適切な保護管理等を行う。また,森林生態系保護地域のうち,保存地区を取り巻く保全利用地区(バッファーゾーン)においては,森林の仕組み・働きと森林との接し方を学ぶ場の整備等を行う。さらに,林野火災等の森林被害の防止のため,森林レクリエーション利用の多い地域を重点的に巡視するほか,入山者に対する指導及び林野火災予防のため広報活動を行い,一方で森林病害虫等の適切な防除を実施する。
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