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平成15年度観光の状況に関する年次報告

第2章 観光立国、この1年の動き

第2節 観光立国に向けた政府の取組みの主な成果

1 21世紀の進路「観光立国」の浸透


○ 観光政策に関する観光大国・地域の大使等との懇談会
わが国が観光立国を目指すことを世界にアピールするとともに,各国の観光政策,とりわけ外国人旅行者受入れの増加に関する経験・ノウハウ等を学び,日本に対するアドバイスをいただくことを目的に,平成16年2月18日,首相官邸に12ヶ国・地域の駐日大使等を招いて,小泉内閣総理大臣が「観光政策に関する観光大国・地域の大使等との懇談会」を開催した。(12ヶ国・地域とは,英国,カナダ,米国,中国,オーストラリア,フィリピン,ドイツ,大韓民国,スペイン,フランス,イタリア,香港である。これらは,外国人旅行者受入れ数が多い5ヶ国と,日本への旅行者が多い10ヶ国・地域である。)
この懇談会では,各国・地域の大使等から,多言語での表示や案内所の充実,日本の多様な魅力のPR,空港輸送力の増強,査証の緩和等入国手続の簡素化・円滑化,物価高イメージの払拭など様々なアドバイスや問題点を聞くことができた。
なお,この懇談会のフォローアップとして,3月25日,12ヶ国・地域の公使等を招いて会議を開催し,進捗状況等の報告を行った。
○ 観光立国シンポジウム
国土交通省は,国民の方々に観光立国の意義や「住んでよし,訪れてよし」の国づくりのあり方などに関して理解を深めていただくため,平成16年2月16日,「外国人旅行者を受け入れて素敵な国づくり」をテーマに,観光立国シンポジウムをビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部と共同で開催した。
シンポジウムでは「外国人旅行者受入れの意義となすべきこと」をテーマに観光立国懇談会座長の木村尚三郎東大名誉教授に基調講演いただき,その後,同座長代理の島田晴雄慶応義塾大学教授らによるパネルディスカッションを行った。平日の午後にもかかわらず定員500名のところ600名を超える参加者があり,またその概要は同年3月6日,NHK教育放送で全国に放映された。

「観光立国シンポジウム」



○ ビジット・ジャパン・キャンペーン国内広報
訪日外国人旅行者を増大させるための戦略的なキャンペーンであるビジット・ジャパン・キャンペーンの一環として,国民の方々にキャンペーンの趣旨等を知っていただくために,国内向け広報を行った。詳細は第3章第1節1(3)に示す。
○ 観光立国に関する政府広報
観光立国に関する政府広報をテレビ・ラジオ・雑誌等で行った。
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