平成15年度観光の状況に関する年次報告
第2章 観光立国、この1年の動き
第2節 観光立国に向けた政府の取組みの主な成果
4 観光立国に向けた環境整備
○ 外国人による環境整備状況の診断(モニター)
国土交通省は,平成15年10月13日~18日の間,エコツーリズムをテーマに,交通機関,宿泊施設,観光施設・資源等について外国人診断員に評価・診断していただくモニターツアーを実施した。詳細は第3章第2節1に示す。
○ 外国人旅行者にもやさしい案内標識等の整備
国土交通省では,観光振興に資する案内標識整備のためのガイドライン策定に向けた検討を行っている。詳細は第3章第2節4に示す。
○ 複数通貨対応機能を有したICカードの研究
東アジア地域の複数都市において共通に利用できる交通系ICカードの開発に関する研究を推進するため,平成14年度より,プロトタイプカードの開発と実験を実施している。詳細は第3章第2節7に示す。
○ 中国からの訪日団体観光旅行に関する入国手続きの円滑化等
中国からの訪日団体観光旅行に関しては,在広州総領事館における査証申請受理が平成15年12月から開始され,また対象地域の拡大についても外務省が中国当局と協議に入っている。詳細は第3章第6節1(4)に示す。
○ 韓国人修学旅行生,香港旅券所持者等に対する査証の免除
外務省は,平成16年3月1日より,日本を訪れる韓国の小・中・高校の修学旅行生に対する査証の免除を始めた。
○ 成田空港,羽田空港における入国審査手続きの時間短縮
法務省は,成田空港において,平成15年12月17日より,担当者の弾力的振り分け,審査場ごとの混雑の偏りの解消等の緩和対策を取った。また,羽田空港において,平成15年12月19日よりフォークライン方式を導入したほか,平成16年3月1日より審査ブースの増強等を行った。
○ 事前旅客情報システム(APIS)の導入
法務省,財務省及び警察庁は,航空会社と協力し,出発港において搭乗した旅客等に関する情報を航空機等の本邦到着前に受け,問題のある人物の有無を事前に確認するシステムであるAPIS導入に向けて準備を進めている。詳細は第3章第5節1に示す。
○ 羽田-金浦チャーター便の就航
平成15年6月の日韓首脳会談における共同声明で「金浦-羽田間航空便の早期運航を推進する」との事項が盛り込まれたことを受け,同年11月30日より,羽田-金浦間の国際旅客チャーター便の運航を,昼間時間帯に一日4便(日韓それぞれ2便)で開始した。16年2月29日までの約3ヶ月の間に約12万人が利用した。
○ 旅行の低コスト化
国内の主要な航空会社,鉄道会社による外国人旅行者向け割引運賃の導入が図られている。また交通機関,観光施設等で割引等の優遇措置を受けられるウェルカムカードが16年3月現在11地域で導入されている。詳細は第3章第3節に示す。
○ 宿泊施設に係る情報提供
国土交通省は,外国人旅行者を受け入れる宿泊施設(低廉なものも含む)について,英語,韓国語,中国語の3言語で外国人旅行者のニーズの高い情報を提供し,予約も可能なホームページ「Accommodations JAPAN」を平成16年3月31日に開設した。詳細は第3章第1節1(3)に示す。
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