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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第3章 訪日促進を中心とする国際観光交流促進施策

第3節 外国人旅行者の受入体制の整備

4 通訳ガイドサービスの充実に向けた取組



  (1) 通訳ガイドの数の増加とサービス内容の多様化の促進

訪日外国人旅行者の受入環境整備の一環として、通訳ガイド制度の抜本的な見直しを行うこととした。
具体的には、通訳ガイドを求める外国人旅行者と通訳ガイドとを効率的に繋ぐシステムを整備するなどの既存の有資格者の積極的な活用を図るための条件整備を行いつつ、1)「通訳案内業」としての免許制から「通訳案内士」としての登録制への規制緩和、2)地域固有の観光魅力についての短時間での案内へのニーズの増大に対応するための地域限定通訳ガイド制度の創設、3)外客接遇の向上に向けた登録証の事前提示義務付け等による通訳ガイドの業務の適正な実施の確保を行うものである。
このため、通訳案内業法及び外国人観光旅客の来訪地域の多様化の促進による国際観光の振興に関する法律の一部を改正する法律案を第162回通常国会に提出することとした。
なお、現在、通訳案内業免許取得者の語学別内訳は、表3-3-2のとおりである。

表3-3-2 通訳案内業免許取得者数




  (2) 善意通訳(グッドウィル・ガイド)の普及

善意通訳普及運動とは、街頭・車中等で困っている外国人旅行者に善意で通訳を行うボランティア運動のことである。善意通訳者に対しては、国際観光振興機構が善意通訳バッジと善意通訳カードを交付している。平成17年3月現在、全国の善意通訳者の数は約5万1千人、各地で自主的に組織された善意通訳組織は、39都道府県84団体となっている。
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