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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第6章 観光産業の育成・高度化及び観光統計の整備

第5節 求められる観光統計の整備


国民の観光志向は多様化しつつあり、また外国人旅行者の日本での行動等は国籍や季節等によって異なり、これらの動向を把握するにはきめ細かい情報収集体制の整備が必要である。
また、観光地も様々であり、国内観光が総じて低調にあるなか、観光客数が減少している観光地もあれば、賑わいをみせているところもある。このような傾向を適切に把握するには、地域的にきめ細かく、かつ統一的な手法で得られる観光統計が必要となる。
しかも、こういった傾向は短時間のうちに変わりうるとともに、今後我が国が、そして各地域が実施施策を効果測定しながら効率的に観光立国を推進するには、速報性も重要である。
しかしながら、現在、自治体が行っている観光統計は、自治体ごとに個別に行われ、相互比較や全国集計できない状況にあるなど、統計を利活用するために不十分な面が見られることから、調査手法の統一等体系的な比較検証が可能な統計の整備が求められる。
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