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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第7章 交通機関等の利便向上

第1節 旅客輸送機関等による観光の利便向上

3 飛行機による観光の利便向上



  (1) 空港

平成16年度における空港整備事業は、中部国際空港の供用開始、東京国際空港(羽田空港)の沖合展開事業・再拡張事業、関西国際空港の二期事業、成田国際空港の整備事業等、大都市圏拠点空港の整備により一層の投資の重点化を図りつつ、一般空港等については、滑走路の延長等の継続事業を着実に推進するとともに、既存空港の機能を保持するための整備を行った。
また、航空輸送サービスの質的向上を図り、観光立国の実現等に資するため、重点戦略を策定するとともに、アクセス鉄道など空港へのアクセス改善、バリアフリー化など更に使いやすい空港機能の充実、空港運用の高度化、国際線施設の拡充等を実施した。その際、ハード・ソフトを組み合わせた先進的な事業を実施するとともに、関空連絡橋通行料金に関する社会実験を行った。

  (2) 航空路線網の充実

国際旅客輸送の多くが航空によって担われていることに鑑みると、国際交流の拡大に向け、国際航空路線網の充実は必要不可欠である。
このため、乗入れ地点の追加や増便等を図るべく、関係国との間で航空協議を行ってきており、平成16年度においては、中部国際空港開港に向けた輸送力の拡大等を図った。その結果、平成17年4月現在、我が国24都市と世界44か国・地域117都市との間で航空路線網が形成されている。
また、地方空港については、定期便が増加しているとともに、北海道や東北、九州においては台湾からの訪日チャーター便の運航が増加している。
  COLUMN 21 人気の羽田~金浦間チャーター便  

羽田~金浦間の国際旅客チャーター便は、平成15年6月の日韓首脳共同声明において、両国間の活発な人の交流の拡大を図るため、その一環として「金浦-羽田間の航空便の早期運航を推進する」とされたことを受け、平成15年11月から昼間時間帯に1日4便の運航が開始された。
このチャーター便は堅調に利用者数を伸ばし、運航開始後、1年間で約60万人を記録するなど、両国間の交流拡大に寄与している。
また、平成16年12月の日韓首脳会談では増便について前向きに検討していくこととされた。
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