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平成17年度観光政策

第6章 観光に係る安全確保のための取組

第2節 旅行者の交通安全対策の推進

3 航空の安全対策


米国同時多発テロ事件以後の航空保安をめぐる厳しい情勢を踏まえ、航空会社、空港管理者等と連携を図りながら、航空保安対策の強化を図る。

  (1) 次世代航空保安システムの構築

航空交通の安全確保を最優先としつつ、今後の羽田再拡張等の空港整備に伴う航空交通量の増大等のニーズに適切に対応できるように、人工衛星やデータリンク等の新技術を活用し、空域や航空路の容量を拡大して、我が国の航空交通の実態に適合した効率的な次世代航空保安システムの構築を推進する。

  (2) スカイハイウェイ計画の推進

上空及び空港の混雑が深刻化する中、今後も増大する航空交通に対し、航空管制の高度化により「空の路」である航空路・空域の容量拡大・活用が喫緊の課題となっている。
このため、安全かつ効率的な新しい運航方式(RNAV(広域航法))の積極的な導入・展開を推進するとともに、現行の垂直間隔を約1/2とする航法技術(RVSM(垂直管制間隔短縮))の導入に向けて取り組む。
これらの新しい航法技術の導入・活用により、平成19年度末には一定高度以上をRNAV専用経路とする全国的航空路再編(スカイハイウェイ計画)の実現を図る。
また、空域のより円滑かつ柔軟な運用を実現し、飛行経路の最適化を図るため、平成17年10月に運用開始が予定されている航空交通管理(ATM)センターの整備を推進する。

  (3) 施設整備の推進

各空港における航空機の安全の確保及び安定運航を図るため、管制施設、航空保安無線施設及び精密進入用灯火等の整備を推進する。
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