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平成17年度観光の状況

第3章 訪日促進を中心とする国際観光交流促進施策

第2節 愛・地球博への取組

1 「愛・地球博」開催


愛・地球博(2005年日本国際博覧会)は、平成17年3月25日から9月25日までの185日間にわたって開催された。
「自然の叡智」をテーマに掲げ、自然の仕組みを学び、地球的課題を克服し持続可能な社会を創生していくための様々な取組を、ロボット等の最先端技術や冷凍マンモス等、創意工夫を凝らした展示を通じて来場者及び世界に向けて紹介するとともに、期間中には多彩なイベントが開催され、国際親善・国際交流の舞台ともなった。
これらの取組を通じ、海外から多くの旅行者等が日本を訪れ、期間中に実施した外国人入場者数調査の結果によると、愛・地球博に訪れた外国人は約100万人と推計されており、愛・地球博のメッセージが多くの外国人に広く受け入れられたことがうかがわれる。また多くの日本人も博覧会場で効率よく各国の歴史や文化に触れることにより、博覧会は相互理解を深める、大変有意義な場となり、当初目標の1,500万人を大きく上回る約2,205万人が来場した(表3‐2‐1表3‐2‐2)。

表3-2-1 「愛・地球博」の概要




表3-2-2 「愛・地球博」の外国人来場者数調査結果の要約




▲グローバルループを歩く多くの来場者



開幕以来、会場内外における快適性や安全性の確保をはじめ、運営面等において「日々改善」を実施したことにより、期間中の重大事故が皆無であったこと等の成果となった。こうした点等が国内外から高い評価を得るようになり、更なる来場者の増加につながった。
博覧会に関連して交通の安全と円滑を確保するため、会場周辺における交通総量抑制広報、指定駐車場への案内誘導及び公共車両優先システム(PTPS)等によるシャトルバスの円滑な運行、3km圏通行禁止規制、バスレーンの整備等の交通諸対策を推進し、深刻な交通渋滞、重大交通事故の発生を防いだ。
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