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平成17年度観光の状況
第3章 訪日促進を中心とする国際観光交流促進施策
第1節 ビジット・ジャパン・キャンペーンを中心とした日本の魅力の戦略的なPR活動
3 在外公館等による日本の紹介活動
(1) 在外公館
各地に所在する在外公館(大使館、総領事館、代表部)においては、日本の魅力を発信する活動を実施するなど、観光客誘致のために積極的に取り組んでいる。
1)ビジット・ジャパン・キャンペーン現地推進委員会の開催
在外公館長(大使、総領事)を会長とする現地推進会を米国、韓国、中国、香港、シンガポール、タイ、カナダ、豪州、イギリス、フランス、ドイツにおいて立ち上げ、また、台湾において現地推進会を開催し、観光客誘致推進のための方策等について検討している。
2)日本の魅力の紹介
海外における観光展や見本市等の行事に在外公館が出展し、観光パンフレットの配布やビデオ上映を行っている。また、現地のマスメディアを通じ、我が国の伝統及び現代文化、先端技術や美しい自然等、「日本の魅力」を総合的に紹介している。
3)広報資料の配布
印刷物資料としては、各種の我が国を紹介する広報資料を配布している。また、国際観光振興機構等関係機関と協力を図りつつ観光関連資料を配付している。
映像関係資料としては、魅力的な観光地の紹介を含め現代日本の素顔を紹介する「ジャパン・ビデオ・トピックス」(毎月送付)や広報ビデオの各国語版等を利用し、「日本の魅力」の発信に役立てている。
また、観光振興に的を絞った広報番組を制作し、我が国と関係の深いアジア・大洋州地域において、国際衛星放送の時間枠を買い上げて放映している。
4)人物交流
海外のオピニオン・リーダー、TVチーム、報道関係者等、また、独立行政法人国際交流基金の事業として学者、文化人等を日本に招待して、我が国の実情を紹介するとともに、各地における視察、取材等について便宜を図っている。また、外務省や国際交流基金の講師派遣スキーム等を通じ、日本の有識者を外国に派遣して、「日本の魅力」発信のための各種講演会やセミナー、ワークショップ、シンポジウムの開催を実施・支援している。
5)ホームページ
現在約140の在外公館が、日本政府の施策や日本の文化等の様々な情報を現地の言葉で紹介する独自のホームページを開設している。これら在外公館ホームページは、外務省ホームページ(http://www.mofa.go.jp)や日本の一般事情を海外向けに紹介するWeb Japanホームページ(http://web-japan.org)とも連携しつつ、対日理解の増進に努めている。Web Japanホームページでは、訪日促進を図ること等を目的に東京を多角的に紹介するコンテンツ「Tokyo Past and Present」を掲載しているほか、上記「ジャパン・ビデオ・トピックス」の動画配信等も行っている。
(2) 国際交流基金による交流事業の実施
国際交流基金では、様々な分野にわたる国際文化交流事業を展開するとともに、民間の国際文化交流活動を支援することにより、日本の伝統文化から現代文化に至るまで幅広く日本文化の魅力を海外に紹介し、日本への関心が高まるよう努めている。
平成17年は、日・EU市民交流年、日韓友情年に合わせて大型の催しを各地で実施したほか、メキシコのセルバンティーノ国際芸術祭(同年10月5日~23日)では、我が国の現代演劇や舞踊等を紹介した。また、国内では、横浜市、朝日新聞社との共催で横浜トリエンナーレ(同年9月28日~12月18日)を開催し、高い評価を受けた。
(3) 国際放送等
1)国際放送
日本放送協会(NHK)は、我が国の文化、産業その他の実情を海外に紹介するとともに、在外邦人に対して適切な情報を提供することを目的に、短波国際放送(NHKワールド・ラジオ日本)と、世界のほぼ全域において1日24時間、映像国際放送(NHKワールドTV)を行っている。
2)放送番組交流促進事業
国際交流基金を通じ、(財)NHKインターナショナル及び(財)放送番組国際交流センターの各国語吹替版素材等を利用して、主に政府開発援助対象国に日本のテレビ番組を提供し、広く市民レベルでの対日理解を促進している。
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