前(節)へ   次(節)へ
平成17年度観光の状況

第6章 観光産業の育成・高度化

第1節 旅行業

4 個人情報保護への関心の高まりと旅行業界の取組


平成17年4月に個人情報保護法が全面施行されたところであるが、旅行業者は、旅行者に直接サービスを提供するわけではなく、旅行者と運送・宿泊等サービス提供機関との間に入って、旅行者の個人情報を各機関に提供して企画・手配等の旅行業務を行うことが不可欠となっていることから個人情報保護法遵守への取組が極めて重要となっている。
旅行業界での個人情報流出の状況をみると、その多くは添乗員の携行していた個人情報の入った鞄の置き忘れ・盗難等、また取引先での紛失となっている。
こうした状況を受け、各社ではハード面の対応、取扱マニュアルの作成、研修の実施を通じた職員の意識向上等、個人情報流出防止のための対策を講じている。
また、個人情報の取扱いを適切に行う民間事業者に付与されるプライバシーマークを取得する動きもある。
さらに、旅行業協会が中心となって、取引条件説明や契約締結の際の旅行者の個人情報の適正な取扱いについて定めた「個人情報取扱いガイドライン」の作成・周知を通じ、旅行業者の個人情報保護法遵守の徹底に取り組んでいる。
前(節)へ   次(節)へ
All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport