平成18年版観光白書（観光の状況に関する年次報告）：121ページ

平成17年度観光の状況

第8章　観光に係る安全対策

第2節　旅行者の交通安全対策の推進

3　航空の安全対策

(1)　航空保安対策の推進

米国同時多発テロ事件以降、航空保安をめぐる情勢は依然厳しい状況にあり、ICAO(国際民間航空機関)が定める国際標準への適合やG8シーアイランドサミットの合意の履行等から、我が国における航空保安対策についても、更なる充実・強化が必要となっている。このような状況を踏まえ、従来、空港警戒水準の最高レベルであった「フェーズE」を平成17年4月より「レベルI」として恒久化した。また、同年6月から貨物ターミナルビルの立しょう警備を義務付け、同年10月から航空貨物に対し荷主から航空機に搭載するまでの間の一貫した保安対策を確保する制度を導入、さらに、平成18年1月からはクリーンエリアに入る空港関係者等に対し保安検査を義務付けた。

(2)　次世代航空保安システムの構築

航空交通の安全確保を最優先としつつ、航空交通量の増大やユーザーニーズの多様化に適切に対応すべく、人工衛星やデータリンク等の新技術を活用する次世代航空保安システムの構築を推進した。

(3)　施設整備の推進

航空機の安全性の向上や安定的な運航を図るため、各空港の運航状況に応じ、航空保安施設等の整備や性能向上等を推進した。

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