平成19年度観光の状況
第II部 平成18年度の観光の状況及び施策
第1章 環境の現状
第4節 宿泊旅行統計調査から見た都道府県の観光の状況
前述のとおり、平成19年1月より1)全国統一基準により、2)すべての都道府県を対象に、3)従業者数10人以上のホテル、旅館及び簡易宿所の宿泊者数等を調査する国土交通省「宿泊旅行統計調査」を開始した。この調査から見た観光の状況は以下のとおりである。
平成19年の延べ宿泊者数は3億445万人泊であり、都道府県別に延べ宿泊者数を見ると、1位の東京都が3,436万人泊(11.2%)、2位の北海道が2,496万人泊(10.4%)、3位の大阪府が1,561万人泊(4.9%)で、上位3都道府県で全体の約1/4を占めている(図II-1-4-1)。
図II-1-4-1 都道府県別延べ宿泊者数(平成19年)
平成19年の定員稼働率※1(宿泊者数/総収容人数)は、全国平均で45.2%であった(図II-1-4-2)。東京都及び大阪府は年平均の定員稼働率が60%を超えている。
図II-1-4-2 定員稼働率(平成19年)
また、年平均定員稼働率と月別定員稼働率の関係を見ると、年平均定員稼働率が高い地域ほど月別定員稼働率の変動が小さく、年平均定員稼働率が低い地域ほど月別定員稼働率の変動が大きい傾向が見受けられる(図II-1-4-3、図II-1-4-4)。
図II-1-4-3 年平均稼働率
図II-1-4-4 月別稼働率の変動
地域は、国土交通省において設定している地方生活圏を基に全国を207地域※2に分割している。
※1
定員稼働率とは、客室定員数に対する宿泊者数の稼働率を計算したものであり、例えば、定員2名の客室に1名が宿泊した場合、定員稼働率は50%となる。
※2
全国幹線旅客純流動調査における市区町村界(http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/jyunryuudou/)
|
|