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平成21年度 観光施策

第3章 国際観光の振興

第1節 外国人観光旅客の来訪の促進

1 我が国の観光魅力の重点的かつ効果的な発信



  (1) 我が国の観光魅力の海外発信等

平成22年に、訪日外国人旅行者数を1,000万人とすることを目指し、引き続きビジット・ジャパン・キャンペーンの高度化に取り組む。
具体的には、訪日外国人旅行者の満足度を高め、リピーター化を促進するとともに、ポスト2010を見据え、国際観光振興の更なる展開を図るため、「ビジット・ジャパン・アップグレード・プロジェクト」として、我が国の魅力の一層の理解の増進や新興市場調査の強化(7市場追加)等に取り組むほか、IC乗車券等の国際相互利用化・利用拡大等の旅行者の利便性の増進を図る。
YOKOSO!JAPAN大使については、本制度が広く浸透することにより、訪日促進の諸活動をより幅広い分野へ広げ、一層の外国人旅行者の訪日を推進するため、平成22年までに100名を目途として順次任命を行う。

  (2) 日本ブランド戦略との連携

知財立国の実現に向けた取組の一環として策定された「日本ブランド戦略」(平成21年3月10日)に基づき、訪日促進等を通じた食、コンテンツ、ファッション、デザイン等の日本ブランドの認知度の向上に向け、ビジット・ジャパン・キャンペーンとの連携を進める。

  (3) (独)国際観光振興機構(JNTO)による情報発信等

(独)国際観光振興機構(JNTO)においては、日本の観光資源の多様性を周知するため、地方の見どころのさらなる紹介を行うとともに、旅行者ニーズの高い地図情報の多言語化や、移動時の交通機関等を利用したルート案内機能の提供等、旅行者のひとり歩きの一層のサポートを図る。

  (4) 和のコンテンツの情報発信及びネットワーク化

我が国への外客誘致を行う上で、特に、高品質な観光を求める海外ラグジュアリー層をターゲットとして誘致するビジネスモデルを構築し、各地域の地域資源の購入・消費等外需による経済の活性化を図るとともに、プレミアム・ディスティネーションとしての我が国のブランド・価値の向上を目指し、地域ソフトパワーの国外への強力な訴求による我が国の「ラグジュアリー・トラベル・マーケット」の整備を推進する。このため、全国各地域の隠れた本物で高品質なプレミアム・コンテンツを発掘するとともに、そのネットワークの効果的な在り方を引き続き検討し、具体化を図ることで、外需とのマッチングのための環境整備を促進する。

  (5) 国際放送による情報発信の強化

広告の出稿、番組制作への協力等を通じ、平成21年2月に開始された新たなテレビ国際放送を積極的に活用し、アニメ、音楽、映画等の映像コンテンツを始め、観光、ファッション、食、工業デザイン等のあらゆる分野において日本の魅力を発信していくことで、潜在的な外国人観光客に向けた情報発信の強化を図る。
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