第II部 平成22年度の観光の状況及び施策
第1章 観光の現状
第1節 国民の観光の動向
2 国民の海外旅行の動向
平成22年の海外旅行者数は、約1,664万人となった。前年が新型インフルエンザの感染拡大等により大きく減じたこともあり、前年に比べると約119万人増加し、対前年比7.7%増であった(図II-1-1-3)。
図II-1-1-3 日本人の海外旅行者数の推移
前年同月比を見ると、平成22年は、7月8月に海外旅行の需要が伸びた。逆に9月は、前年が曜日の並びが良かったシルバーウィークにより海外旅行の需要が伸びたため、落ち込む結果となった(図II-1-1-4)。
図II-1-1-4 海外旅行者数の月別推移(平成22年)
なお、平成20年における諸外国の海外旅行者数を比較して見ると、日本の15,987千人は世界で14位となり、前年の15位より1ポイント上昇した(図II-1-1-5)。
図II-1-1-5 諸外国の海外旅行者数国際ランキング(平成20年)
旅行日数を滞在期間6月以内の帰国日本人に関して見ると、平成22年は、5日以内が61.5%、10日以内が24.8%、15日以内が4.61%と前年に比べ5日以内の比率が微減し、10日以内・15日以内の比率が微増している(図II-1-1-6)。
図II-1-1-6 海外旅行者の滞在期間比率推移
性別構成を見ると、男性は全体の54.6%に当たる909万人、女性は全体の45.4%に当たる755万人であり、男性の比率が微増した(図II-1-1-7)。
図II-1-1-7 海外旅行者の性別構成比の推移
年齢階層別に見ると、男性の場合、40歳代が全体の23.2%に当たる211万人と最も多く、次いで30歳代の同20.2%に当たる183万人の順となっているのに対し、女性の場合は20歳代が全体の22.7%に当たる172万人と最も多く、次いで30歳代が同19.9%に当たる150万人となっている(図II-1-1-8)。
図II-1-1-8 海外旅行者の性別・年齢階層別推移
海外旅行者の出国時の輸送手段を見ると、総数1,664万人のうち、全体の98.9%に当たる1,645万人が航空機を利用している。空港別利用状況では、成田国際空港利用がトップで、出国日本人全体の52.4%に当たる871万人を占め、次いで関西国際空港利用が20.1%に当たる335万人となっている。海上輸送は、19万人で、全体の1.1%となっている(図II-1-1-9)。
図II-1-1-9 出国日本人の旅客輸送の状況(平成22年)
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