第II部 平成23年度の観光の状況及び施策
第1章 観光の現状
第1節 国民の観光の動向
2 国民の海外旅行の動向
平成23年の海外旅行者数は、1,699万人となった。前年に比べると約36万人増加し、対前年比2.1%増であった(図II-1-1-3)。
図II-1-1-3 日本人海外旅行者数の推移
前年同月比を見ると、12月が最も伸び率が高く、3月から6月は落ち込んだ(図II-1-1-4)。
図II-1-1-4 日本人海外旅行者数の月別推移(平成23年)
なお、平成21年の諸外国の海外旅行者数を比較すると、日本の15,446千人は世界で10位となり、前年の14位より4ポイント上昇した(図II-1-1-5、図II-1-1-6)。
図II-1-1-5 諸外国の海外旅行者数国際ランキング(平成21年)
図II-1-1-6 諸外国の海外旅行者数上位20箇国における国民1人当たりの海外旅行回数(平成21年)
旅行日数を滞在期間6月以内の帰国日本人に関して見ると、平成23年は、5日以内が61.0%、10日以内が24.7%、15日以内が4.7%となり、前年に比べ5日以内、10日以内の比率が微減し、15日以内の比率が微増した(図II-1-1-7)。
図II-1-1-7 海外旅行者の滞在期間比率推移
性別構成を見ると、男性は全体の54.8%に当たる930万人、女性は全体の45.2%に当たる769万人であり、男性の比率が微増した(図II-1-1-8)。
図II-1-1-8 海外旅行者の性別構成比の推移
年齢階層別に見ると、男性の場合、40歳代が全体の23.8%に当たる222万人と最も多く、次いで30歳代が同20.0%に当たる186万人の順となった。女性の場合は20歳代が全体の23.3%に当たる180万人と最も多く、次いで30歳代が同19.9%に当たる153万人となった(図II-1-1-9)。
図II-1-1-9 海外旅行者の性別・年齢階層別推移
平成23年の海外旅行者の出国時の輸送手段は、航空が1,680万人で全体(1,699万人)の98.8%となった。空港別利用状況では、成田国際空港利用が出国日本人全体の44.7%に当たる759万人を占め、次いで関西国際空港利用が19.9%に当たる339万人となった。海上輸送は20万人で、全体の1.2%となった(図II-1-1-10)。
図II-1-1-10 出国日本人の旅客輸送の状況(平成23年)
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