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平成24年度 観光施策
第8章 観光旅行の促進のための環境の整備
第6節 観光地域における環境及び良好な景観の保全
1 観光地域における環境の保全
(1) 国立・国定公園の保護と利用の推進
東日本大震災を受け、沿岸の自然公園を三陸復興国立公園(仮称)として再編し、自然の恵みを活かし、自然の脅威を学び、地域の暮らしや産業を支えている自然環境に配慮しながら復興する「国立公園の創設を核としたグリーン復興」の取組を進める。
(2) 世界自然遺産地域の適正な保全管理
屋久島における世界自然遺産地域の植生に大きな影響を与えているヤクシカの個体数管理に向けた取組、知床五湖地域におけるヒグマと利用者との軋轢回避や植生保護を図るための利用調整によるより深い自然体験の機会の提供、白神山地における人為活動等が世界自然遺産地域に及ぼす影響を把握するためのモニタリング調査の実施など、我が国の世界自然遺産地域について、科学的知見に基づき、地域の関係者との合意形成を図りながら、引き続き保全管理の充実を図る。また、平成23年6月に新たに世界自然遺産に登録された小笠原諸島については、外来種対策の実施や観光客等への適切な利用に関する普及啓発などの登録時の勧告事項を踏まえた質の高い保全管理を実施する。更に、琉球諸島については、推薦の前提となる条件整備を進める。世界遺産条約採択40周年記念最終会合の開催なども実施する。
(3) 環境対応車の普及促進による観光地域の環境の保全及びその魅力の向上
3大都市圏、観光地、環境未来都市等において電気自動車(EVバス、EVタクシー、EVトラック)の集中的導入を誘発・促進するような地域・事業者間連携等による先駆的事業を行うバス・タクシー・トラック事業者等を重点支援することにより、国内観光地における地域交通のグリーン化及び観光振興を促進する。
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