前(節)へ   次(節)へ
第I部 観光の状況

第1章 平成24年度の観光の状況

第4節 地域における観光の状況

1 北海道の状況


 平成24年の延べ宿泊者数は、前年比4.0%増、前々年比1.9%増だった。そのうち、外国人延べ宿泊者数については、前年比25.2%増であったが、前々年比は9.7%減で震災前の状況には戻っていない。これは、国内観光については首都圏等での節電対策を避けた避暑目的の長期滞在需要などのプラス要因があったが、訪日観光については東日本大震災による風評被害、円高の影響などのマイナス要因があったためと推察される。
○スポーツツーリズムの推進
 北海道は国内有数の観光地であり、また、ゴルフ、スキー等のスポーツツーリズムの適地として注目が高まっている。最近では、特にサイクリングを目的とした国内外からの来道者が増加している。そのため、平成24年度に設立した「サイクル・ツーリズム北海道推進連絡会」が中心となって、オール北海道でサイクリング観光の魅力を発信していく。
○イスラム文化圏からの誘客促進の取組
 近年、マレーシア、インドネシアといった東南アジア各国からの訪日旅行者数が増加傾向にある。そのため、これらの国からの誘客を促進する上で必要となるイスラム文化に対する正確な知識を得て理解を深めるため、北海道運輸局等が主体となって勉強会を実施し、食事面での配慮や祈祷場所の確保など北海道内におけるムスリム(イスラム教徒)・フレンドリーな対応の充実を進めている。

左:羊蹄山の麓 右:サイクル・ツーリズム北海道推進連絡会にて作成した冊子


前(節)へ   次(節)へ
All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport