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第I部 観光の状況

第1章 平成24年度の観光の状況

第4節 地域における観光の状況

2 東北地方の状況


 平成24年の延べ宿泊者数は、前年比3.9%減、前々年比2.1%減だった。そのうち、外国人延べ宿泊者数については、東日本大震災後の反動により前年比33.3%増であったが、前々年比は54.9%減で震災前に比べ大幅に減少している。平成23年以降の延べ宿泊者数には、復興関連の需要が多く含まれており、観光目的の宿泊需要は依然として厳しい状況にある。外国人延べ宿泊者数についても、回復傾向にはあるものの、東日本大震災による風評被害が解消されていない。
○“こころをむすび、出会いをつくる”「東北観光博」開催
 東日本大震災以降大きく落ち込んだ東北地域への旅行需要の喚起を行うため、「こころをむすび、出会いをつくる」をテーマに、東北地域全体を博覧会会場と見立て、平成24年3月18日から「東北観光博」を本格実施した。
 「東北観光博」をきっかけに、おもてなしの向上や地域間の連携などの取組が始まり、東北各地で「シャイだけど心優しい」と言われている地域の人々と来訪者の心温まる交流が生まれた。
 「東北観光博」は平成25年3月31日をもって閉幕したが、東北地域の観光はまだ復興途上にあることから、「東北観光博」の「理念」は継承し、この1年余りで培った“おもてなし”の心をさらに磨きあげ、来訪者との“こころをむすぶ”交流が続くよう取り組んでいくとともに、引き続き東北各地の魅力あふれる情報を発信していく。

「東北観光博」コンセプトイメージ


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