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第I部 観光の状況

第1章 平成24年度の観光の状況

第4節 地域における観光の状況

9 九州地方の状況



図I-1-4-5 九州の外国人入国者数の推移



図I-1-4-6 九州の外国人入国者数の月別推移(過去三年間)


 平成24年の延べ宿泊者数は、前年比3.0%減、前々年比0.9%増だった。そのうち、外国人延べ宿泊者数については、前年比17.2%増であったが、前々年比は4.9%減で震災前の状況には戻っていない。また、出入国管理統計によると、平成24年の九州への外国人入国者数については、対馬を除いた地域への入国者数は前々年比3.8%減の約90万人となったが、対馬への入国者数は前々年比150.0%増となる記録的な伸びを示して全体の1割を占める約15万人となり、全体としては、前々年比5.6%増の約106万人と過去最高を記録した(図I-1-4-5)。
○航空ネットワークの充実と九州新幹線の利便性向上
 平成24年1月の佐賀~上海便、3月の福岡~仁川便の就航、福岡~台北便の増便や鹿児島~台北便の就航と10月の週4便へ増便化など、アジア各地から九州各地への国際航空ネットワークの充実が図られた。平成25年4月には、欧州直行便の福岡~アムステルダム便も就航する。
 国内LCC空路として、平成24年3月の福岡~関西便の就航をはじめ、九州各地に関西からの路線が拡大したことから、九州新幹線とあわせて主に関西から九州地方への利便性が向上した。
 平成23年3月に全線開業した九州新幹線は2年目を迎え、開業ブームは一段落したものの、観光需要のほか、近距離切符の割引効果等もありビジネスや買物の足として定着した。
 平成24年7月の九州北部豪雨では、阿蘇地域を中心に甚大な被害が発生したが、その後の復旧が進んだことにより、観光客も順調に回復してきている。

九州新幹線800系


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