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第I部 観光の状況

第3章 観光産業の強化

第1節 観光産業の現状と課題

1 日本の観光産業の現状


 我が国の観光産業は、旅行業、旅行業者代理業、ツアーオペレーター(ランドオペレーター)と呼ばれる宿泊施設・食事・交通手段等の手配業、添乗サービス業、ホテル・旅館等の宿泊業のほか、運輸業、娯楽施設、小売店・飲食店、製造業など非常に幅広い分野に及び、広範な経済波及効果や雇用誘発効果が期待される産業である。
 しかしながら、我が国の観光産業の状況を見ると、旅行業については、平成8年に9.92兆円であった旅行取扱額が、平成23年には6.29兆円と、36.6%減少している(図I-3-1-1)。また、宿泊業の市場規模も平成3年に4.94兆円を記録した後は縮小傾向が続いており、平成23年には2.70兆円と45.3%の減少となっている(図I-3-1-2)。

図I-3-1-1 旅行業者の旅行取扱額の推移



図I-3-1-2 宿泊業の市場規模の推移


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