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第II部 平成24年度に講じた施策(平成24年度施策)

第1章 国内外から選好される魅力ある観光地域づくり

第2節 外客受入環境の充実

1 受入環境水準の向上


 訪日旅行者2,000万人の高みを目指していくには、海外市場でのプロモーションと並んで、国内における受入環境の整備が重要であるところ、受入側の環境については遅れている部分が多く、対応が喫緊の課題となっている。
 このため、外国人旅行者が日本を旅行する際に不自由を感じることがないよう、全国共通的な課題を解決するとともに、実践的で実用的な旅行関連情報を事前に提供することで、地域の受入環境水準の向上を図り、訪日外国人旅行者が安心して快適に、移動・滞在・観光することができる環境を提供し、訪日外国人旅行者の満足度を高め、リピーターの増加を図ることが必要である。
 平成24年度は、戦略拠点・地方拠点として選定された全国35地域で受入環境整備水準の評価を行い、先進的・モデル的な事業を実施し、地域での自立的な受入環境の整備及び他地域への普及を図るとともに、日本在住の留学生等を受入環境整備サポーターとして観光地などへ派遣することで、受入環境整備が遅れている部分を外国人目線から明確にし、改善策を提案してもらうことで、自主的な訪日外国人旅行者の受入環境整備を促進した。加えて近年、増加が著しい東南アジアからの旅行者に対応するため、飲食店や宿泊施設の対応の実態、現地旅行者としての目線等、ムスリム圏旅行者向けの受入環境について観光関係事業者等にセミナーを実施した。
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