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第III部 平成25年度に講じようとする施策

第7章 国際観光の振興

第1節 外国人観光旅客の来訪の促進

3 外国人観光旅客の出入国に関する措置の改善、通訳案内サービスの向上その他の外国人観光旅客の受入体制の確保等



  (1) 出入国手続の迅速化・円滑化

 大型クルーズ船の入港回数の増加や更なる大型化による乗員・乗客数の増加に対応するため、引き続き、大型クルーズ船が入港する海港への入国審査官の応援派遣を行うことによって、迅速かつ円滑な審査を実施する。

  (2) 通訳ガイドの質・量の充実

 外国人観光旅行者の需要の多様化に的確に対応するため、通訳案内士以外の者による有償ガイド行為を可能とするための特例措置を規定した「総合特別区域法」等の着実な実施を図るとともに、中国をはじめとするアジア圏からの訪日旅行者の増加に応じた通訳案内サービスの供給拡大に向けて、通訳案内士と潜在的な通訳案内士の成り手及び訪日外国人旅行者とのミスマッチの原因を抽出すべく実態調査を行い、解決策を検討することにより、通訳案内士制度の抜本的な見直しを図る。

  (3) 首都圏空港を含めたオープンスカイの推進

 首都圏空港を含めたオープンスカイの枠組みの構築について、引き続き、日本との往来の増加が見込まれる国・地域に対して戦略的に推進していくことにより、国際航空ネットワークのより一層の拡充を図る。

  (4) 首都圏空港の強化

 成田国際空港については、地元合意を踏まえ、平成26年度中に年間発着枠を30万回まで拡大するとともに、オープンスカイの推進等による国際ネットワークの充実、専用ターミナル整備によるLCCやビジネスジェット受入体制の整備、国内フィーダー路線の拡充による内・際乗継機能の強化等により、アジアのハブ空港としての地位を確立していく。
 羽田空港については、24時間国際拠点空港化を着実に推進することとしており、平成25年度末に年間発着枠を44.7万回(うち国際線9万回)へ拡大し、昼間においてもアジア長距離や欧米を含む高需要・ビジネス路線を展開することで、旺盛な首都圏航空需要に対応するとともに、充実した国内線ネットワークを活用した内・際ハブ機能を強化していく。

  (5) 農山漁村での外国人が快適に観光できる環境の整備

 国際競争力の高い魅力ある観光地域の形成に向けた環境整備を図るため、「食」を教育、観光等に活用する地域の手づくり活動を総合的に支援する中で、訪日外国人の受入れや訪日教育旅行の受入れなどインバウンドの取組について支援する。
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